私は新卒で入社した会社を半年でうつ病と診断され休職。
その後、さらに半年の休職期間を経て退職しました。
HSPという言葉の意味を知ったのは休職期間中でした。
その時のHSPのイメージは「どうせ病気ではないんだから」という思いでした。
しかしHSPに関する本を読むにつれ、自分はHSPだと思わずにはいられなくなりました。
自分が持つ特徴はHSPだと知ることで、安心するようになっていったのです。
HSPは誰でも当てはまる?
HSPについて検索をすると、「誰でも当てはまる」と出てきます。
たしかに、ざっくりとした質問が多く、相手の表情やニュアンスを読み取ってしまう/誰かに見られていると必要以上に緊張するなどは「誰でも当てはまること」だと思います。
しかし、HSPは厳密に言えばそれらが会社員としての日常生活を脅かすレベルであることに集約すると思うのです。
HSPは責任感が強いからこそ
HSPは誰でも当てはまるような項目が多いからHSPという言葉に甘んじてはいけない。
そう思うことこそがHSPが持ちがちなHSPゆえの責任感だと思います。
HSPという後ろ盾があるからといって、立ちはだかった課題に立ち向かわず、前向きに逃げるような人はいないと思います。
HSPだしやらなくていいや、HSPだからできない。
こんな風に逃げる人はいなくて、むしろHSPの人は私はHSPとはいえど社会人としてちゃんとして働きたいから、対策を考えるのだ。
という方向に持っていける人が圧倒的に多いと思います。
HSPと認めることで心が楽になった
HSPは病気ではないから甘え。
そう言われてしまう理由もわかりますが、逆にできない自分に対してHSPいう言葉がつくことに安心することはありませんか?
私はものすごくありました。
私は人と同じことができていない。
この会社だと誰もが通る通過儀礼かもしれないけれど、それさえも耐えられない。
同期にとって「逃げるほどでもない」ことができていない。
だから新卒で入社した会社を半年も続けられなかったんだとずっと思っていました。
弱い自分・情けない自分・社会人になってからは、本当に自分にがっかりしてばかり。
HSPは病気じゃないから甘えていられない。
だけど自分をHSPだと認めず、また新卒で入った会社と同じような会社に入ったり、同じような過ちを繰り返したりする。
そんなにおかしなことはありません。
逃げるのではなく味方に
自分を信じて今日はできる・私はできる、と何度思ってもできないことはあります。
商談でどれだけ強気になりたいと思っても、何度会議で発言しようと思っても、成功させるには計り知れないストレスが発生する。
慣れればできるようになる・とことん調べて自分に自信をつければできるようになる。
でも、できない自分がおかしいと思い込むのではなく、苦手なことは最初からなるべく避ける方が早い。
勇気や自信だけでは乗り越えられないストレスがあることを知り、HSPであることを味方にすべきなのです。
自分で自分を生きやすく
HSPは自分で自分を生きやすくする言葉だと思います。
病気でないと言われても、誰でも当てはまると言われても、HSPを知ることで楽になりました。
HSPであることをひけらかす必要はありません。
私も人に「私はHSPだから」などと言うことはありません。
誰でも当てはまるなんてことを言われても、自分がどう思うかが一番大切だからです。
HSPは「逃げ場」だけど「逃げ」ではない
HSPは「逃げ場」だけど「逃げ」だとは思いません。
「誰でも当てはまる」と言われても、それでいいのです。
でも、HSPと知る。だからこそストレスを溜めない対策ができると思います。
日々疲弊だけしていては、身も心も持ちません。
いろんなことに真正面から全力で取り組むと、想像以上に疲れてしまうHSPだからこそ、自分を労ってHSPであることを逃げ場にして休むのです。