私は新卒で入った会社を半年でうつ病と診断され、休職しました。
その休職中に知った言葉がHSPです。
仕事のことになると過剰な責任感から、いろんなことを考え過ぎてしまい、仕事がはがどっているという感覚がまったくありませんでした。
情報が多過ぎて仕事に追いつかなくなってしまったのです。
休職中、自分がHSPに当てはまっていると知ったからには次に働きたい職場は私でも働きやすい職場。
そんなふうに考えていました。
HSPは会社で伝えるべきではない
HSPと自覚している人は会社でHSPだと伝えるべきなのか。
私は伝えるべきでないと思います。
というのもHSPは自己判断に過ぎず、正式に診断名がついているわけではないからです。
HSPがきっかけでうつ病や適応障害になりやすいといった弊害はありますが、あえてHSPと伝える必要はないと感じます。
しかし、自分はHSPと知ることにより、救われているところがあるのも事実です。
私自身がHSPと知ったことで救われた記事を下に書いてありますので、ぜひ読んでみてください。
HSPは会社で伝えるべきではない理由
私がHSPであることを会社に伝えない理由はざっくり言って2つです。
きっと多くの方が思っていることだと思います。
1つ目は「HSPはまだ浸透していない言葉だから」そして2つめは「印象が良くない場合があるから」です。
まだ浸透していない言葉だから
HSPという単語が出てきたのはここ数年のこと。
GoogleやTwitterで検索すると、HSPに関連する記事は多く出てきますが、まだまだメジャーな言葉とはいえません。
ましてや、HSPは自己診断にすぎず、周りから見ると「ただ他より比べてメンタルが弱いだけ」「私には怒らないでって防御線を張っているだけ」と必要以上に気を遣われかねません。
それはHSPにとって、最もしんどいことだと思います。
もちろん、実際問題必要以上にいろんなことを気にしたり、入ってくる情報が多すぎると混乱を招いてしまうのは事実なので、その部分はHSPという言葉を使わずに伝えるべきだと思うのです。
印象が良くない場合があるから
HSPの言葉尻だけを掴むと、誰にでも当てはまるやこんな一面誰でも持っていると思われてしまうのも仕方がないと思います。
入って間もない仕事でHSPなんですと相談される方の気持ちを考えると、いきなり何?
と思われるのも仕方がないですし、どれだけ表面上は理解してくれていそうでも、繊細さん(笑)などと言われ揶揄されていることがあることも事実だと思うからです。
仕事は合わせてもらうのではなく合わせていくもの
大前提として、いくらいろんなことを調べて、自己分析などをして自分はこんな人です!ということを語れたとしても、会社で働く上で協調性は何より大切です。
会社で働くには、合う合わないはあれど、基本は新参者が合わせていく他ありません。
とはいえ、HSPに向いている仕事=クリエイティブで!1人で進めることができる!
と言われても、いきなりじゃあそんな仕事を始められるのかというのも難しいところです。
エージェントにはHSPを伝えるべき
合わせることが前提どいえど、転職のタイミングでHSPがなるべく働きやすい職場を探すことは当然のことです。
新卒で入社した会社のような、イレギュラー案件だらけな業務が苦手と感じたので、次はなるべく落ち着いた会社で働きたいと考えていました。
自分で転職サイトを見て転職することも良いですが、エージェントから会社を探すことももおすすめです。
エージェントにはHSPであることを伝えても何も問題はありません。むしろ、根本的な解決に繋がりそうな、HSPに合う落ち着いた職場を探せるチャンスだと思います。
特に、私も利用していたUZUZは手厚いカウンセリングで話をたくさん聞いてもらいました。
キャリアにもっと納得感を。【ニューキャリア】
新卒入社してたった半年で休職に入り転職したため周りでの転職経験者はゼロ。
そんな中でのエージェントは心強い存在になること間違いありません。
単語ではなく言葉で伝える
HSPが自分のことについて周りに伝えるときは、HSPという単語は使わずに当てはまっている性質で伝えるべきだと思います。
現に私も、自分の性質を言葉を使って話すことがよくあります。
前の職場では、一度にいっろんなことを言われ過ぎて大混乱してばかりでした。
と言ってみたり、細かいところまで気になっちゃうので、色々聞いてしまうかもしれません。
と前置きしつつ自分のことを理解してもらえるようにするのがHSPであることを伝えるための最適解だと感じています。
理解がないのではなく、知らないだけ
大学や高校はある程度同じ能力・考えを持った人が多いので、過ごしやすいことも多いと思いますが、会社となるとそうはいきません。
そういった環境にますますHSPは疲弊していきやすいのだと思います。
対して、周りの人は分かってあげられないのではなく、理解できないから分からない。
そう思うだけで心が落ち着いてくる気がします。
もちろん、HSPと伝えることも手段の1つだと思います。
しかし、やみくもに伝えるのではなく、きちんと伝える必要がある場合のみ慎重に伝えるべきだと思うのです。もちろんそれは、自分のため。
HSPを会社に伝えるべきか、伝えないべきかで悩んでいる人の参考になれば幸いです。