私は新卒で入社した会社を半年でうつ病と診断され、休職しました。
休職中は私も何かしていなくちゃという衝動に駆られていましたが、何をしていいのかイマイチわかりません。
でも、平日の図書館は人も少なく穏やかでとても好きな空間でした。
そんな私が休職中に読んで良かったなあと思える本をご紹介します。
休職中に知ることができて良かった本以外にも、普段本を読まない方へのおすすめも紹介するので、是非最後までご覧ください。
休職中の読書に救われる
先日、休職中の過ごし方の1つとして読書を紹介しましたが、私はもともと本を読むことがとても好きでした。
しかし、社会人になってからはゆっくりと時間を取ることもできなかったため、だんだんと遠ざかっていたのです。
そんな中でまた本を読む時間を作れたことだけでもとても嬉しく思っていました。
普段はミステリー小説やホラー系の小説が好きですが、休職中は幅広くいろんな本を読んでいました。
特に、自分が診断されたうつ病に関する本や仕事の捉え方を知るための本も多く読みました。
休職中に読んでよかったおすすめの本
休職中に読んで良かった本は自分の仕事に対する捉え方を書いた本です。
過激なタイトルの本は目につきますが、突き刺さるような言葉のタイトルの本はあまり読みたくありませんでした。
仕事・人間関係「もう限界!」と思ったとき読む本
この本を紹介するためにこの記事を書きたかった!と思えるぐらい真っ先に出てくる本です。
石原加受子さんの仕事・人間関係「もう限界!」と思ったときに読む本。
図書館で見つけてまさに今の私にぴったりだと思い手に取ったのを覚えています。
内容がとても優しくて普段本を読まない人でもとても読みやすく、石原さんの書く言葉が本当に優しい。
会社において人との関わり合いはとても大切であることを踏まえ、それでも(人間関係に対して)限界と思った場合はどうすれば良いの?という疑問に対して、優しく手助けしてくれます。
どんな結論になっても、後戻りではなくて必ず前進していると教えてくれているようで、休職中で自分はこれからどうなっていくのだろうという決断の一助になることは間違いありません。
私が印象的だったのは、「どうにも嫌だ」と感じたら、その感情を信じていいという言葉です。
「耐える=偉い」ことだと思っていた自分の考えを立て直してくれました。
あやうく一生懸命生きるところだった
とても有名な本なので、「休職 読書」などで調べている方は何度も聞いたことがあるかもしれません。
「あやうく一生懸命生きるところだった」は、先ほど紹介した、石原加受子さんの本よりもゆったり脱力していいんだよ〜とのんびり囁いてくれているような本です。
一見自己啓発本のように見えますが中身は全然違い、読み終わる頃にはすっかり肩の力が抜けているような、ほっと一息つきたい時におすすめの本です。
休職したことに対してものすごい罪悪感を持ち、うまく休めていない感覚を持っている人には特におすすめです。
筆者は韓国出身のハ・ワンさん。学歴社会の韓国でこのような本を書けること自体、とてもすごいことだと思います。
頑張ることも大切だけど頑張らないことも大切ということを教えてくれました。
多分そいつ今ごろパフェとか食ってるよ
タイトルがなんとなく良くて手に取った一冊です。
最初は、傷の舐め合いをしているのではない!と言いたくなる印象でしたが、全然そんなことはなくて。
どちらかといえば決断をあと一歩後押しして欲しいときに読みたくなるような内容です。
誰も人の心が読めるわけではないし、私自身決めつけすぎているところが多かったんだなあと改めて思わせてくれました。
自分にとってのネガティブも他人から見るとポジティブに捉えられているかもしれなくて、自分の視点を少し変えてみようと教えてくれる本です。
余談ですが、絵がとっても可愛くて癒されます。
一度に集中して読むのではなく、途切れ途切れでも全然読めるので、普段から本を読まない人にもおすすめです。
葉桜の季節に君を想うということ
今まで紹介した本はどちらかというとノウハウを書いたような本ですが、「葉桜の季節に君を想うということ」は小説です。
衝撃的な一言から始まるので、抵抗のある人も多いかもしれませんが内容は秀逸です。
だまされた!という感覚はありますが、悪い騙され方ではありません。
むしろ心地よく騙される気分です。
読み終わった頃には、いつでも頑張れるんだと思わせて、前向きにさせてくれます。
休職中におすすめなのは個人的な意見ですが、いつでもおすすめしたいと思える小説です。
普段本を読まない人へおすすめの本
小説や長い本を読むのはなかなか気合いがいるものです。
読書に馴染みのない方もたくさんいると思います。なかなか寝付けないときの1編にもおすすめです。
うつの世界にさよならする100冊の本
本を紹介する本です。
デザインが本当に綺麗で、本当に読んでいて落ち着きます。
また、うつ病を患ってなくてもここに紹介されている本を読むことで、物事をいろんな視点から捉えられるようになるだろうなあと感じずにはいられません。
まだまだ読破できているわけではありませんが、間違いなく物事を解決の糸口へ導くためのヒントが掲載されています。
私自身、自分がうつ病と診断されるとは思っていなかったため、休職に入った時はどうして?なんで?という思いでいっぱいでした。
そんな時に出会えて、本当に良かったと思える一冊です。
どうしても自分で本を選ぶときは自分の好みに偏ってしまい、出会える本にも偏りが出てくると思います。
そんな中で、本を紹介してくれる・自分の知らない本に出会わせてくれることはとても贅沢だなあと感じるのです。
ハッピーエンドにさよならを
葉桜の季節に君を想うということの著者、歌野晶午さんの短編集です。
葉桜の季節に君を想うということを了読した方は、ハッピーエンドにさよならを、を読んで欲しいですし、ハッピーエンドにさよならを、を読んだ方は葉桜の季節に君を想うということを読んで欲しいです。
一筋縄ではいかない、叙述ミステリーがつい夢中になってしまいます。
ジャンルはホラーに分類されているため、サスペンス要素は少なめ。
こちらも短編集なので小説や本にとっかかりにくい方も、手に取りやすい一冊だと思います。
体調ファーストで読書タイムを
休職中でお休みしているということは体調管理が第一。読書する際も体調は無理しないようにすることが大切です。
なかなか図書館へ行けないときもあると思います。
そして何より、図書館で借りた本は2週間で返却しなければなりません。
そんなときにおすすめなのが、本の要約サービス。
特に、本の要約に特化したフライヤーは毎日どんどん本が追加されるため、内容確認後、興味があれば購入できるのはもちろん、自分の知らない分野の本と出会える点でもおすすめです。
1冊10分 本の要約flier(フライヤー)
もともと文字を読まず要約したものを見ることは好きではありませんでしたが、たくさんの読みたい本が溢れすぎていて追いつけないのが私の現状です‥。
今回紹介した本はもちろんですが、サービスを利用して普段読まない本を見つけることもとても素敵なことだと思います。
休職期間、何をすればいいかわからない。何を読めばいいかわからない。そんな方の参考になれば幸いです。