私は新卒で大手の広告代理店に入社しました。
しかし、職場環境や日頃の合わなさでストレスがマックスに。
とうとう会社に行くことができなくなり、精神科に駆け込んだ結果うつ病と診断されました。
この日から仕事を休職。その半年後に退職しました。
退職することを決めた日から、第二新卒としての転職活動が始まりました。
日に日に増えていく転職サイトや転職エージェントへの登録。
そんな日々の中、エージェントと泣きながら電話をした話です。
入社2ヶ月で転職サイトに登録
新卒で入社したため、入社日は4月1日でした。
晴れ晴れとした気分で入社式に臨んだことを今でも覚えています。
あってないような短い研修を終え、とある支社に配属されました。
最初は慣れない仕事でも上司や先輩についていくために頑張りましたが、どうしても会社・上司と私が合わないと思うことばかりです。
移動中には勝手に涙が出てくるようになり、あってないような昼休みには他フロアのソファで横になることしかできませんでした。
朝食べようと思っていたパンが食べられず、昼に食べようと会社に持っていくも食べられない。
朝はなかなか起き上がることができず、夜は眠れません。
そんな毎日でした。
初めて転職サイトに登録した日は6月2日。入社してたった2ヶ月後でした。
SNSの広告がすべて転職サイトに変わる
日付を越すような残業に、土日返上での業務。
忙しさにすっかり疲弊して本格的な転職活動を行うことはなかなかできませんでした。
しかし、転職サイトや転職エージェントを探す指は止まりません。
SNSに流れてくる広告はすべて転職サイトや転職エージェントに変わりました。
少しでもはやく転職したい。
そんな思いから、どんどんどんどん出てくる転職サイトに片っ端から登録していきました。
登録ばかりが増える毎日。
転職したい・早くこの場から離れたいの気持ちが先行しすぎて、活動より気持ちばかりが前に進んでいきました。
転職エージェントに見せられた現実
レスポンスの速い転職エージェントからは、エージェント登録後すぐに電話がかかってきました。
地域特化型・第二新卒専用などいろんなエージェントがありますが、入社してまだ数ヶ月目なんです‥ということを伝えると、
・「そうですか〜正直社歴が短いと紹介できる企業はとても少ないです」
・「その職歴ですと、紹介できる企業がありません」
何度も言われました。
それでも私は転職をしたい。この場所から一刻も早く離れたい。
気持ちが先走りますが、この会社で長く勤め続けることを考えるより絶望的なことはありませんでした。
今の私には何ができるだろう。上司に言われた言葉がずっと頭の中を反芻します。
そんな時に登録したエージェント
地域密着型や第二新卒専用エージェントなどいろんな特化型のエージェントがありますが、全国規模でかつ第二新卒を多く扱っているエージェントがなんとなく頼もしいと思っていました。
そんな時にんとなく登録をしたエージェント。
なんと、私を担当してくれたエージェントは早期離職経験があり、かつ第二新卒での転職経験があるエージェントだったのです。
転職エージェントへ泣きながら電話した日
転職エージェントへの登録を終えたあと、初めて電話がかかってきました。
エージェントとは基本的に電話でのやりとりになります。
私が本格的に転職活動に取り組めたのは休職してからでした。
日中の空いている時間を転職活動に充てることが多く、エージェントと話す時間もたくさんありました。
仕事が辛すぎてどうにもならない、しかもうつ病と診断されている。
このまま自分はどうなってしまうのだろう、そんなことを思いながら情緒不安になり、転職エージェントに泣きながら電話をすることもありました。
そうでなくても、過去の洗い出しとして何が辛かったか・どんなことがしんどいと思うのかを明確にする面談では、涙が止まらなくなりました。
実際に顔が見えるわけではないので余計にです。
転職エージェントも早期離職者
先ほども述べましたが、私を担当してくれたエージェントも早期離職を体験しており、第二新卒での転職経験があるエージェントでした。
エージェントが当時診断されたのは「適応障害」とのことでしたが、自分も辛かった経験があって〜という話を聞くことで、とても心が救われました。
そして、第二新卒として転職活動をしている就活生結構たくさんいますよ。とのこと。
それも第二新卒を専門としている転職エージェントだからこそわかる情報なのかもしれません。
転職活動を始める前は、転職エージェントはかなり上から目線で口調が怖いなどの話を聞いていたので、私を担当してくれた転職エージェントも早期離職者だったことを知り、転職活動における心強い味方になりました。
第二新卒には味方がいない
私は新卒入社してたった半年での転職活動だったので、周りに転職経験者がひとりもいませんでした。
同級生に聞いても、周りの人に軽く相談しても、「そんな会社辞めちゃいなよ〜」と言われるばかりで具体的な方向性がわかりません。
第二新卒という言葉もこのとき初めて知った言葉でした。
もちろん、始めての転職活動。
右も左もわからない状態から極限の精神状態でチャレンジする感覚です。
喋らない求人票を見て、どんな会社かもopenworkや転職会議でなんとなく手探りで探すしかありません。
そんな時に、気軽にどんな職場の雰囲気ですか?どんなことを面接で聞かれますか?を聞ける転職エージェントはとても心強かったです。
初めての職務経歴書・履歴書
転職では職務経歴書や履歴書を提出しなければなりません。
第二新卒となるとほとんど履歴書は大学時代と変わらない‥かもしれませんが、職務経歴書は初めて書く人の方が多いのではないでしょうか。
私は新卒入社して半年しか経っていなかったので、そんな短期間で会社で得た経歴や職歴をうまくまとめることができませんでした。
そんな時にも転職エージェントはフォーマットに沿って、みるみる綺麗で素晴らしい職務経歴書に仕上げてくれました。
これがなかったら、転職できなかっただろうな‥と思うほど。
もちろんそれらは、そのエージェントを通さない面接や面談でも参考にすることができます。
第二新卒は求人数が重要
地域特化型と言っても、そこに第二新卒の求人があるとは限りません。
転職サイトで見ている企業が第二新卒を視野に入れているかどうかは分かりません。
そのため、第二新卒として転職するためには、求人数が一番重要だと思います。
結局、応募できる企業がないとなると双方において時間の無駄になってしまうので、なるべく求人数が多い転職サイトや転職エージェントから登録をしていく。
このやり方が一番おすすめだと思うのです。
泣きながら転職エージェントに電話をしても
所詮、求職者に対して転職先の企業を提示し、面接を受けさせ、入社させる。
それがエージェントの仕事ですから、面接をたくさん斡旋されたり押せ押せといった態度を取られるのかと心配な面も多くありました。
しかし、こちらが不安に思っていることや、疑問に思っていること、漠然とした不安などもすべて聞いてくれ、その都度回答をもらえました。
それが私の中でとても安心できる材料になったことも記憶しています。
第二新卒には味方がいません。
転職に対する不安はもちろん、仕事を休職したり辞めてしまった劣等感や漠然とした不安もずっと付き纏うものだと思っています。
そんな中で、意外にも頼りになる転職エージェントのお話でした。