HSPは「仕事ができない」と言われがちです。
オフィスの環境や匂い・音はもちろん、仕事を進めている最中でもあれやこれやと迷ったり。
聞きたいことがなかなか聞けず時間ばかりが過ぎ去っていったり。
そんな私が仕事中に感じているHSPあるあるを思い出しながら書いていきます。
上司の挨拶「おはよう」の一言で気分が変わる
朝出社し、上司より先にデスクに席についている場面。
出社した上司がこちらへ向かって歩いてきます。
そこで、朝一番の第一声「おはよう」
その時の上司のテンションの差が自分の責任ではないと分かっていても、朝のテンションが低いと一喜一憂して悶々としてしまいます。
いつもより暗めのトーンで言われると、背筋がピリッとします。
明るいとホッとします。自分、全然関係ないのに。
でも暗めのトーンで言われると、何かしたかな?前日の仕事やり忘れたことある?
そんなことが勝手に頭の中をぐるぐる駆け回り、不安な気持ちになってしまうことが多くありました。
上司の低血圧事情など知らないけれど、上司の朝のおはようのトーンで私のモチベーションが変わってしまいました。
考えすぎて動けず時間ばかりが経つ
提案資料を作っている際、考えすぎて時間ばかりが経ってしまいます。
仕事は「完成度8割のものを最短スピードで出せ」と言われることが多いです。
頭の中ではこれを理解しているにもかかわらず「こんなレベルの資料でいいのか?」といろいろ迷ってしまうのがHSP。
過去事例や他社事例、デザインを始めとした細かな体裁までとことんこだわってしまいます。
もちろん、短時間でそのレベルの資料を出せれば上司も喜ぶことでしょう。
しかしながら、HSPはそれに余念がなく、終わりもありません。
つまり、考えすぎて時間ばかりが経ってしまうのです。
聞きたいことがなかなか聞けない
HSPは聞きたいことがなかなか聞けません。
考えすぎて動けず時間ばかりが経つ上に、成果物が完成しても上司にそれを上げることがなかなかできませんでした。
「今聞くこと?」「こんなことで聞くの?と思われてるかも」「遅いって思われてるだろうなあ〜〜」などと考え始めては相手を悪者にし、自ら勝手に聞きづらい状況を作り出してしまうのです。
また、先方に提出物を出す時になると「今出した方が良い?」「それとももう少し寝かせてから出した方が良い?」「この完成度で出して良いものだろうか」「相手はもしかして完成品を望んでいる?それとも早さ?」
最善とは。
相手に聞かなければわからないようなことばかりで悩んで、時間がかかりスムーズに仕事を進めることができませんでした。
できることが明確になると動きたくなる
そんな抱え込んで考え過ぎるHSPですが、できることが明確になったりやりたい方針が決まるとそれに向かって動きたくなるときもあります。
しかし、そんなのも最初だけ。
だんだんあれやこれやとしがらみが生まれて、最後まで清々しい気持ちで業務を遂行できたことはありません。
聞きたいことが聞けなかったり時間ばかりが経ってしまうことになってしまうのです。
見られていると感じると全くはがどらない
「誰かに見られている感覚」とても苦手でした。
仕事をしている最中、人が後ろを通るだけでもとても嫌でした。
一番嫌いだったのは、上司の前で行う商談。
上司よりもクライアントに気を使わなければいけないはずなのに身近な存在である上司にばかり気を遣ってしまい、ぎこちなくなることが多かったです。
また、そんな状況を見ている上司が「今何を思っているんだろう」「あとで指摘されるだろうなあ」と思ってばかりでまったく商談に集中できませんでした。
「誰のための仕事?」と考えれば気を遣わなければならない人は明確のなのに、いざその場にいくと全然思っている通りに動けないということが多くあり、予定あるたびとてもストレスになりました。
シーンとしている&うるさすぎるオフィスが苦手
営業会社で働いていると多くの人がテレアポをしていたり、ノルマ未達で詰められていたり、電話越しに怒っている声が聞こえてきます。
そんな中で仕事をすることが耐えられませんでした。
かと言って、一人のキーボード音が鳴り響いているようなシーンとしているオフィスも苦手です。
よく、そんなHSPの対策に耳栓やイヤホンという常套句も出てきますが、誰もイヤホンをしていないオフィスで一人イヤホンをするなんて行為は最も苦手とする行為でした。
また、ブラインドから漏れてくる光もとても苦手で余計に眩しさを感じたり、チラチラ目に入ってくる感じが集中力を阻害しました。
人が怒られているのを見るのが苦痛
人が怒られているのを見ること小さい頃からずっと苦手です。
自分に言われているわけではないとわかっていても、自分が怒られているような感覚になってしまうのです。
怒られている人もその人はその人で、今どのような気持ちなんだろう‥と考え始めると、もう自分の作業には集中できません。
人が怒られているのを見るとなるべくそっち側を見ないように、そっと席を外すことが多くありました。
気を遣いすぎて気遣えない
社内で誰かの元気がなかった時やチームの誰かが休んだ時など、「その仕事代わりますか?」と気が利く一言がすぐ言えれば全く困りません。
「人の仕事を奪っていると思われていたらどうしよう」「結局私が引き受けて最終的に遅くなったらどうなる?」「本当は今のいままで自分で進めたかった仕事かも」「そもそも前にこの分野の仕事が好きって言ってたような記憶が‥」「でもやっぱり普通代わるだろ!と思われてるかな?」
頭のなかでずっとグルグル。
結局何も触れずに気を遣えない認定がされるのです。
そして、それさえも気にしてしまうのです。
説明が長すぎて自分でもうんざりする
仕事をしていると何かを話し合わなければいけない機会や説明しなければならない機会が多くあります。
そんなとき「相手は理解しているかな?」「ちゃんと説明を聞いてくれているかな?」と思ってしまい、説明がついつい長くなりすぎます。
長くなりすぎた説明を終えた時は、「余計なこと話しすぎたかな〜」「説明長いなって思われてるだろうな〜」と自分でもうんざりしてしまうくらいです。
会議やミーティングでなかなか話し出せない
会議やミーティングなど多くの人に注目される場面がとてつもなく苦手です。
「的外れな発言をしていないか?」「そんなこと共通認識だろってみんな思ってるかもしれない」「さっきの言わない方が良かった?」とまた脳内会議。
話してもないのに参加するだけでとてつもなく疲れてしまうのです。
そんな状態で話出しても、上手く纏まっていないまま話してしまうだけ。
結局、自分でもちょっとよくわからないことになってしまうのがオチでした。
また、会議でも勝ち負けを決めるような話し合いはしたくありません。
誰かが反論意見を言うことで、どちらともの立場に立って‥を実現しようとすると、結果的にあなたはどっちなの?と一番疲れる立場になってしまうのです。
そんな私の常套句は「一旦持ち帰って考えます」これに逃げてばかりなのです。
リーダーや班長など何かを主導するのが苦手
リーダーや班長など、何かを主導することがとても苦手でした。
経験を重ねていけば慣れてできるようになるよと言われてきましたが、まだまだ経験が足りないのか一向にリーダーを進んでやろうという気にはなれません。
でも、やるからには全員が納得できるようにしたい!と思ってしまうところが苦手なポイントで、全員が納得するような満場一致の意見はなかなか少ないものなのです。
それを理解しているからこそ、人を引っ張っていくことがとても苦手なのだと思います。
結論:HSPは組織で仕事をするのが苦手
総じて言えることはHSPは組織で仕事をするのが苦手ということです。
私は人と話すことは好きですが、それは自分にとっても相手にとっても楽しい話をするときだけ。
業務を行う上でよくある、「聞きにくいことを聞くこと」や「言いにくいことを言うこと」。これらをするくらいなら人と話すことが苦手と声を大にして言えます。
HSPが向いている仕事というと、クリエイティブな仕事!と多く出てきますが、クリエイティブ仕事というよりは「一人で黙々とする仕事」が向いていると思うのです。