仕事が辛すぎる。涙が止まらない。それはもう、逃げ「たほう」が良い環境です

仕事が辛すぎる。涙が止まらない。それはもう、逃げ「たほう」が良い環境です 早期離職

私は新卒で入社した会社を半年でうつ病になりドロップアウトしました。

休職した後、半年後に退職。社会人になって1年も経たないうちに転職をすることになりました。

仕事をしていても、1人になった瞬間に涙が止まらなくなったり、営業車の中でやり切れなくなって叫ぶこと、何度も何度もありました。

食欲も全くなく、体重は落ちていくばかり。生理も止まりました。

それでも、がんばらなきゃ。やらなくちゃ。辞めるわけにはいかない。

1年目なんてみんなこんなものでしょう。そう思っていた結果うつ病に。

今になっては、それは逃げ「ても」良いどころか、逃げ「たほう」が良い環境であったとわかります。

今つらい新入社員さんや泣いてばかりいる1年目の方が読んでくれたら嬉しいです。

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仕事が辛すぎて、毎日涙が止まらない

仕事が辛すぎる。残業が当たり前。定時を過ぎてからが本番、と言われるような会社でした。

社員のほとんどが営業職。

営業職が向いていると思っていた私でしたが、コミュニケーションや雑談が得意であることと、交渉が得意なことは全く別物でした。

配属後初めの方によくある、上司との同行。本当に苦手でした。

第三者に見られていることで、私は何も話せなくなりました。

何を思われているんだろう。本当はどう思っているんだろう?こんなことを考えてばかりで怖かったのです。

それなのに、上司との帰り道はなぜかスラスラと言葉が出てきます。

基本的に仕事は自分で考えて動け、見て覚えろというスタンスだったので研修もあってないようなものでした。

CCに上司が入るだけで緊張する。上司が見ているから安心と言われる意味がわかりませんでした。

新入社員の私は、完全にクライアントよりも上司の方がはるかに大切な存在。

それぐらい怖くて大きな存在でした。まったく終わりが見えない仕事にどんどん降ってくる業務。それなのに、上司やクライアントの前では笑顔で時を過ごせてしまいます。

こんな自分にもイライラしますが、なぜかなかなか弱音は吐けません。

仕事が辛すぎて、夜は寝られず、朝はなかなか起き上がれない。

毎日涙が止まりませんでした。

伝えても「意味」がない

どれだけ辛い・辞めたいと思っていても、なぜか先輩や上司の前だとちゃんとしなくちゃという意志が勝ち、つい「大丈夫です」と言ってしまうタイプでした。

チラっとタイミングを見つけて、「辛い・辞めたい」と移動中に話しても、「私も辛かったよ〜」で返されるため、上に伝えても意味がありません。

でも、とうとう辛くなってきた時、面と向かっての上司とふたりきりの面談で話すことに決めました。そこで、「この状況が辛いです。この仕事、向いていません。辞めたいです。」と話したことがありました。

その時の回答も、「真面目すぎるんだよ」と言われただけ。上司が忙しすぎるのもとてもわかりますが、勇気を振り絞って伝えた言葉。伝えても意味がない。そう思った瞬間でした。

誰も余裕がないから優しくできない未来が見えない

私も抱えていた業務量も多かったですが、先輩や上司はそれ以上のものを抱えていました。

そんな先輩や上司が上にいても、憧れなど全くなく、数年経ったらこうなってしまうんだと到底前向きにはなれませんでした。

アポ先から帰ってくる最寄駅の改札付近。18時のアポ帰り。たくさんの事務作業が待っているオフィスに戻る際、真っ先に改札に向かって歩いてくる仕事終わりのサラリーマンやアフターファイブが始まりそうなOLに一人一人に何の仕事をしているの?と聞きたかったです。

そこに転職したい。でも入社1年も経ってないのに今辞めても雇ってくれるところなんてない。その思いが一瞬で全てをかき消しました。

休むたびに増えていく転職サイトと転職エージェント

勢いで止める決断はできないけれど、それでもどうしてもこの環境を変えたい。

あってないような会社の昼休みにはビルの他の階のソファで横になることしかできませんでした。

それでもなんとかなんとか環境を変えたいと思い、転職サイトや転職エージェントに登録してばかりでした。とはいえ残業だらけの毎日で家に帰っても必要最低限のことしかできません。

面接に行き、転職をし、辞める、この流れを働きながらしなければならないなど考えられませんでした。

それでも、転職サイト、転職エージェントへの登録は止まりません。私の目に入るすべての広告が転職に関する広告になっていきました。

今辞めて、何ができる?

よく考えるとまだ入社して数ヶ月しか経っていない。

入社3年は続けなければならない。

それはさすがにしんどすぎて無理だとしてもとりあえずは1年は続けた方が良い。

そんな考えがずっと頭の中から抜けませんでした。

確かに今辞めたとしても、私には何ができる?上司のいう通り私は何もできない。

自分の頭の中に浮かぶものがありませんでした。

今辞めても、私、何もできない。無力感に襲われていました。エージェントに登録すると電話がかかってきます。
その電話でも、「さすがに1年も働いていないようでは‥」ということも多く言われました。力にはなってくれますが、早く辞めることは良くないこと。

どう考えてももう少し続けた方が良いし、続けるべき。そう思わずにはいられませんでした。

これは逃げ?それは逃げ「たほう」が良い環境です

インターネットで早期離職を調べるととてもたくさんの体験談やサイトが引っかかります。

インターネットにはいるけれど、私の周りには私と同じぐらい悩んでいる人はいませんでした。
みんな、それなりに辛かったり思うことはあったりするけど、なんだかんだ仕事を続けているのです。

マイノリティが尊重される世の中になってきてはいますが、一般的に考えて、どう考えてもこの場合は続けた方が自分のためにもなるし、周りもなんだかんだ色々あろうとやるべきことをやって生きている。

そう思うと、私ばかり‥となかなか逃げられませんでした。

泣きながら精神科へ電話。うつ病に

そんな中でももう限界。仕事をしていないときは勝手に涙が流れるようになりました。何かがプツンと切れて、真夜中のオフィスでワンワン泣いてしまうという社会人としてあるまじき失態もしました。

私は心療内科や精神科に片っ端から連絡をしました。

しかし、心療内科や精神科はなかなか予約が取れません。そんな病院にかかる人がこんなに多くいるのかと驚いた反面、本当に行きたい時に行ける環境がない。ヘルプが必要な時に、すぐに行けないのが心療内科や精神科なんだと実感しました。

やっと取れた病院の予約。初めていく大きな病院の精神科で、うつ病と診断されました。

体を壊してまで続けるべき価値のある仕事はない

今となっては、本当に体を壊してまで続けるべき価値のある仕事はないと思います。

いくら客観的に見て、同じことをできている人がいるからといってすべて自分にできるとは限りません。

それ以外にも、極度に完璧主義の上司がいたり、嫌なオーラを放っているお局。何をしても文句を言ってくるアラサー女上司。どう考えても、咎められるべき側は明確ですが、辞めた人が悪者で弱い立場になってしまう世の中です。

あなたの上司、何年か前にも数ヶ月で新入社員のこと辞めさせてたよ。と耳に入ろうが、どれだけ周りから大変そうだよねと言われようが、現に私の上にその上司がいる限りその上司のもとで働くしかないのです。

肩の力を抜くことはとても難しい

私は肩の力を抜くのがとても苦手です。

休憩といえども、どうしても仕事のことが抜けなかったり、休んでいる場合ではないと奮起してしまい、肩の力をなかなか抜くことができませんでした。

休日に仕事をしようと持って帰っても仕事のことを思い出すと嫌という気持ちばかりが先行し、どうしても手が進みません。

しかし、やらなければならないという気持ちだけが先行し、重たい休日を過ごすしかありませんでした。そんな私にとって常に数字に追われ続ける営業職は本当に心を支配していきました。

うつ病という診断を受けてからは休職し、そのまま戻らず、転職をしましたが今になっては、あれでよかったのだと思えます。

実はこのタイトルにも理由があって、私がとても辛い時に質問箱に入っていた言葉でした。

きっと仕事を辞めて良いのか?こんなままで良いのか?勢いだけで辞めてしまわない、そう悩める人は、それだけでもう十分にその後の設計もうまく立て直せると私は思っています。

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