私は新卒入社した会社を半年でうつ病、休職しそのまま退職しました。
そして始まった転職活動。
私にって、新卒で入社した会社にワクワクした気持ちで入社したこともあり、まさか自分がこうなるとは思ってもいませんでした。
そんな私が新卒入社した会社を半年で辞めて転職して得た、自分にとって大切なこととは何かを考えた話です。
新卒入社した会社を半年で辞め転職
2019年4月に私は新卒として広告代理店に入社しました。
社会人になることが楽しみで、ほとんどの人が中学校から高校へ進学できるように、会社に入社してからは普通に働いていけると思っていました。
入社1ヶ月で多くの違和感
あってないような短い研修期間も終わり配属され1ヶ月で、仕事への違和感に気づいてきました。
自分の思っていることがうまく上司に話せない。人から見られていると仕事を進めることができない。適当に仕事を進めることができずに、よく「真面目だね」と言われてしまう。
今までの自分とは違うという違和感がたくさん見えてきました。
クラッシャー上司の存在
私の配属されたところの上司はとても完璧主義でした。
しかも他エリアとの兼任で普段から同じオフィスにはいませんでした。
報告や怒られることはすべてチャットやメールなどの言葉に残されます。顔を見ることもないのでどんな表情でいるのかがわかりません。
相手の機嫌がわからないことはとても怖いことです。
顔を見れば気軽に聞けることもメールやチャットだとなかなか上手に聞くことができませんでした。
ただでさえ上司というだけでとても気を使うのに、見えない相手を思いながらチャットやメールの時間までいちいち考えなければならない。そんな中でますます仕事が遅くなっていきました。
とうとう入社して半年、涙ながらに受診した精神病院でうつ病と診断されてしまいました。
自分にとって一番大切なのは環境だった
休職期間は多くのことを考える期間になりました。
大学時代の友人で入社して辞めている人はおろか、休職している人さえいませんでした。
それが私にとってとても辛くどうして周りにできていることが自分にはできないんだろうと悔しい気持ちでいっぱいでした。
働きやすい労働環境とは
広告代理店はほとんどの人が営業として働いています。
そんな環境だったのでスピードを求められるのは当然でした。個人にはノルマと呼ばれる数字がついてまわるので、それが達成できないとオフィスで詰められる人も多く見ました。
怒号が飛び交う社内で多くの人がせかせか仕事をしている。
それが当然かもしれませんが、私はそういった風景を見るのも聞くのもとても嫌でした。
よくも悪くも環境にゆらぎやすい性格
そんな環境で働いているとつい自分も怒られているような気分になって萎縮してしまいます。
あまりにそのオフィスの空気に耐えられず、席をたってしまうこともしばしばありました。
そのたびに、「ああ、仕事も全然進んでいないのに何をしているんだろう」と思われているなと考えてしまい、ますます自分の居場所をなくしてしまいました。
自分の仕事に集中できればそれは一番ですが、環境に左右されやすい自分がいたことを知りました。
新卒入社した会社を半年で辞め転職してよかったこと
新卒入社した会社をたった半年で辞めて良いの?という葛藤はずっとありましたが、遅かれ早かれ辞めると思い、半年ですが辞めることを決意しました。
それと同時に転職活動を進め、食品に携わるメーカーの広報として転職をしました。
働きやすい労働環境を手に入れられたこと
仕事をする上で自分にとって大切なことは環境であるとわかりました。
怒鳴り声や人が怒られている声が響く環境は嫌ですし、できるならばスピードスピードとなるより、自分に与えられたことをじっくり確実にやりたい。新卒で入社した会社はブランディングこそとてもかっこよくキラキラしているように見えました。
しかし、営業が9割を占めていることもあり、たくさんの人が辞めていく。まさに人海戦術でした。
その一方で、いろんな職種の人がいるメーカーは商品力が強いこともあり、定時で帰宅することが当たり前。
オフィスで誰かが強く咎められることもありませんでした。
それが良いか悪いかは人それぞれだと思います。悪く言えば仕事に情熱を燃やす人が少ないと言えますし良い言い方をすると、プライベートを充実させることができると言えます。
私が社会人になっていたらしたいと思っていたジムへ通ったり、ゆっくり本を読んだり映画を見る時間が取れること。
私にはこういった時間が必要でした。
私にとって大切なことは「働きやすい労働環境を手に入れる」ことだった
休日出勤や休日返上で働いて仕事に熱意を燃やすことはそれはそれでとてもカッコ良いことだと思います。
若い時しかできないよという言葉の意味もわかります。
新卒入社した会社を半年で転職することは悪なのではないか。ずっとそう思っていましたが、自分で情報収集をしたり迷えることができる人は、辞めても自分のことを考えて、ちゃんとやっていける決断力を備えている。とてもそう思うのです。
働きやすい労働環境を得たことで、前職ではやらなきゃやらなきゃと気持ちが先行するばかりでなかなか進まなかった勉強も、とても前向きな気持ちで取り組めるようになりました。
私の場合は労働環境でしたが、それはわかりやすいものはお金でも、自由な時間でも、職種でも、福利厚生でも。
自分が良いと思える理由があればそれで十分だと思うのです。