私は大学を卒業して入社した会社を半年でうつ病になり休職。そのまま退職しました。
新卒で半年しか働いていないのに始めた転職活動。
右も左もお手本にする人もおらず、半年で辞めた自分への頼りなさや不甲斐なさを責めてばかりでした。
そんな時の転職面接で大号泣した日の話です。
6ヶ月で退職、もやもやでいっぱい
今なら6ヶ月なんて早すぎると笑えますが、当時は復職するという選択肢はなく、休職に入った判断は今でも正しいと思っています。
なんとなく組織で働くことがとても苦手というのは感じていましたが、組織に所属して働くという考えは一番ハズレはないと思い、6ヶ月で休職したのち、やんわりと転職活動を行っていました。
大号泣してしまった面接は、転職活動の序盤でした。
必ず話さなければならない「前職の退職理由」
早期離職に限らず転職の面接をする上で聞かれることは、「前職を退職した理由」です。
退職した理由はいくつかありましたが、決定的なものは業務量の多さに伴う残業が酷すぎたのがきっかけでした。
他にも、完璧主義の上司との折り合いの悪さや会社に若い人しかいないことなど、様々でしたが、私なりにいくつかありました。
完璧主義な上司との折り合いの悪さ
私の上司はとても完璧主義でした。
その上私のいたオフィスには常駐しておらず基本的にやりとりはすべてチャットやメール。
顔を合わせることは全然ありませんでした。とても完璧主義なため、指摘や注意が鳴り止みません。
顔を見て話していないので声のトーンなどもわかりません。相手は軽口を言ったつもりでも、受け止める側。そして新人ともなると何事も真っ正面から捉えてしまいました。
言いたいことを言いたいだけ言う。
今となっては上司も忙しくて余裕のない環境だったのだと思いますが、とても辛かったです。
膨大な業務量に伴う残業
完璧主義な上司のもとで、1つの成果を報告するたびに、これも提案してあれも提案すれば?このデータあのデータと仕事がとてつもなく増えていきました。
顔が見えないので忙しさが分からず、ちょっとした聞きたいことも聞けません。
会社全体が残業ありきの雰囲気でした。残業はみるみるうちに日付を超える日も出てきて、家に帰っても休まらない日々が続きました。
会社に若い人しかおらず辞めていく風潮
社員の平均年齢は30歳以下ととても若く、大企業にも関わらず、長く働く環境は整っていませんでした。
新卒で採用された人はまだしも、中途で入ってきた人も数年で辞める。
中には、1ヶ月しないうちに転職していく人もいました。そんな状況の中、自分も遅かれ早かれ辞める。こう思わざるを得ませんでした。
自分がまさかこうなるとは‥面接中にとめどなく溢れる涙
しかしながら、入社する前は、こんな状況の会社でも希望を持ちつつ、ワクワクした気持ちで入社した自分もいました。
自分がまさかこうなるとは1ミリも思っていなかった4月。
年を跨がないうちに転職活動をしている10月。
1年も経たずに自分がこうなるとは思ってもいませんでした。
笛木優子似の面接官
大号泣した面接で面接官をしてくださったのは、女優の笛木優子さんに似ている優しそうな女性でした。
企業が言う成長という言葉がとても大っ嫌いだった私は、その優しそうな雰囲気がまるで前職とはちがうと感激したのを覚えています。IT系の企業でした。
自分を責める気持ちが止まらない
何事も他責にしていると言えばそれまでですが、まさか自分という気持ちや前職の辛かった経験、どうして自分はできなかったのだろうという自分への後悔。
入社して1年も経っていないのにもう転職活動をしていることに嫌気が差すなど色々な感情が混ざり、「前職を辞めた理由」を聞かれた時、本当に大号泣してしまいました。
「お辛かったですね」と声をかけてくれた面接官
そんな私を目の前に、お辛かったですねと声をかけてくださった笛木優子(似の面接官)は、とても優しかったのです。
もちろんすべての面接はこうはいきませんし、コワモテのおじさんが出てきていたらこんなに涙が出ることもなかったと思います。
1人で塞ぎ込んでいて、エージェントにも電話で責められ、もう会社や組織、仕事で働くことがとても嫌になっていた時に、そう言った言葉をかけられて、つい涙が溢れてしまいました。
面接としては最悪でした
とは言え、面接で泣くというのはやはり良い印象ではありませんし、泣いてしまうなど思ってもいなかったので自分でも正直びっくりしました。
この企業はかなり人員が欲しかったのかなんと結果は合格。
エージェントを通しての面接だったので、エージェントがプッシュしてくれたのか‥驚く結果でした。
圧迫面接で泣いた話や怖い面接官にあたり泣いた話は巷にはたくさん溢れていますが、面接官の優しさに泣いた話でした。