社会人になって、上司や先輩に質問できないことが悩みでした。
話せばその人の優しさや大らかさを実感することがあっても、なぜか本心は快く思っていないんじゃないかという思考がなかなか抜けない。
でも、聞かない限りは仕事が進まない。
聞けないたびに自己嫌悪に陥るし、仕事も進まずますます悪循環。
それでもやはり聞くことがとんでもなく苦手でした。
そんな私が少しでも質問をできるようになるための私の作戦を書いていきます。
質問できなくて時間ばかりが経つ業務中
同僚には気軽に聞くことができても、上司や先輩に質問をすることがとても苦手。
なかなか聞けずに、どうすればいいんだろう。これは本当にこれであっているのか?そもそも聞くレベルなのか?などと考えてばかり。
時間だけが過ぎていきました。
それに伴い、なかなか質問をしなかったり成果物を出さないので、「この人(私)何をやってるんだろう?」と思われているんだろうな〜とも考えてしまいます。
そこまで理解できるため、ますます自分で自分の居場所を狭め、自分を追い込んでいました。
それでも上司や先輩に質問ができない
それでも上司や先輩になかなか聞きたいことが聞けません。
どうして質問ができないかと考えていくと、相手へ配慮しているように見せかけて、自分を守るだけということに気づきました。
気付いたとしても、すぐに質問ができる様になるわけではないのでこの記事では、そんな私が少しでも上司に聞けるようになった細かすぎるメモについて、備忘録も兼ねて記していきます。
質問をしていいレベルがわからない
質問が苦手・質問ができないという方は、前提として「この疑問は質問をするに値するのか?」と考えてしまうと思います。
こんなことで悩んでいるのは自分だけじゃないか?普通はこんなことで悩まないか‥そのレベル感もわからないので、質問をするのに萎縮をしてしまいます。
私が質問をしようと思う前に駆け巡る数々の質問できない理由を下記にまとめました。
何を考えているか分からないから
まずは相手の状況です。
どれだけ優しくて大らかな上司だとわかっていても、相手が何を考えているかまではわかりません。
相手が何を考えているかわからないと言う限りは、「もしも」がずっと付きまといます。
私は朝の上司の「おはよう」のテンションが低いだけで、萎縮してしまうぐらい人に対して敏感だったので、何を考えているかわからないのは当たり前ということを踏まえても、何を考えているのかわからないことがとても怖かったです。
「こんなことで」と思われたくないから
それはそもそも「質問としてする」に値する質問なのか?というところです。
これは社会人としての常識なのではないか・社内での当たり前のことではないのか・私が考え過ぎているだけなのではないか?が止まりません。
だからこんなに質問が出てくる?こんなことを気にしているのは私だけ?とぐるぐるします。
自分が気にし過ぎな傾向があることを知ることで、あれもこれも考えすぎだから?とまた考えてしまうのです。
自分で調べることと聞くことの区別がつかないから
自分で聞くことと調べることの区別がなかなかつきませんでした。
調べてもわからない→聞くという流れが普通だと思いますが、調べても「社内のやりかた」は違うかもしれないし「大前提」も違っているのかもしれない。
この可能性を考えると、自分で調べてわかったことも聞きたくて気になってしまいますし、「これで本当にいいのか?」という気持ちも出てきてしまいます。
我ながら、プライドが高い完璧主義者だな〜と思いますが、なかなか直すことができませんでした。
仕事のウェイトや重要度が分からないから
入社したてや転職したてだと、どの仕事がどれぐらい重要かわかりません。
任されたことはきちんと仕上げたいし、上司の期待にはなるべく答えたい。
「この資料、こんなに時間かけなくてよかったのに!」と言われることも多くありました。
でも、入社・転職したてだとどの仕事が重要なのか、わからないのです。
「俺が死ねといったら死ぬのか?」の「死ぬ」の概念がまだわかってない感じ。
この感覚がとても苦手でした。何が正しくて何が正しくないかわからない。そんな状態はとてもストレスが溜まります。
質問したいことをうまくまとめられないから
1つの質問をするにしてもその背景にある現状や情景から話したい方ではないでしょうか。
私は1つ1つの結論に至った背景、どのぐらいよく考えているかを相手に話したがるクセがあります。
そのことを考えると、つい「私は何が聞きたいんだったっけ?」と自分でもなりますし、話せばすごく長くなるなあと最初から諦めて億劫になってしまうことがとても多かったです。
質問ができないとどうなる?
そんななかなか質問ができなかった私ですが、できないなりにも質問をしなければ仕事が進みません。
それを自分でもわかっているため質問ができない弊害を感じることも多くありました。
自分自身が仕事ができないと自覚するのは、ほとんどこの質問ができないことに由来しているから。
後から困るから早くしなければと思いつつも、なかなか声をかけられない。ひたすら悩みました。
仕事のスピードが遅くなる
仕事は基本的に考えている時間やじっくり検討する時間も大切ですが、基本的にスピードの方が重視される傾向にありました(とくに私の1社目、広告代理店では超スピード重視!)。
考えずにとりあえず出せばいいじゃん!と思いますが、適当なものを成果物として上にあげることはどうしてもできませんでした。
とことん完璧を追求したい性分は、仕事のスピードが下がってばかりでした。
自己理解でますます自己嫌悪
仕事は基本的に成果型なので、「結果が出ていない」と意味がないです。
私はこれをとても感じてしまうが故に、この会社における私の価値とは何?と考えてばかりでした。
聞けないのは自分にも関わらず、聞けない自分にも自己嫌悪。
意味がわからないというか、救いようがないというか‥結局自分への自己嫌悪が重なるばかりで問題が増えてしまいました。
後からますますできなくなる
こういった質問類、後からますますできなくなりがちです。
あとからになると、相手から「まだこれやってたの?」「何をそんなに考えることがあった?」と思われそうでますます質問しづらくなりませんか?私はそうでした。
本当に問題は小さいうちに解決しておくのが良いのです。
とはいえ、時間が経ってしまっても聞かなければならないことは聞かなければならない。やるしかないのです‥。
細かすぎるメモのすすめ
とにもかくにもこれ以上時間をかけていると仕事できない認定は確実だし、私も私を嫌いになるばかり。
そう思い、私は自分のための作戦に出るのでした。
その1つが細かすぎるメモ。
自分で自分の思っていることや背景を整理することで、ゴールが明確になり、欲しい答えが返ってくる質問ができるようになりました(いや、なった気がします)。
質問の手前でいつもつまずく
私の場合、何から喋り始めていいのかわからない。
いやそもそも今話しかけて大丈夫?ということをよく考えていたので、質問をする前は質問する内容よりもその人の機嫌について意識がいっていました。
そのため、質問をしてからあたふた1から10まで話したくなってしまうので、思った様な答えや欲しい結論が貰えない時が多くありました。
言いたいこと・聞きたいこと・今からの行動の3軸を決める
まず言いたいことと聞きたいことと今からすることの3軸を決めます。
その後言いたいこと<報告>を考えます。
ここには私は細かくその判断に至った背景、調べたことなど事細かに書きます。
その後、<聞きたいこと>を書きます。
ここが質問の大部分となるので、結局何が聞きたいの?と自分自身に問いかけるきっかけにもなります。
今後の流れ・このあとどう進めていけばいいか?ぐらい大胆で抽象的なものでも大丈夫です。
改めて文字として記すことで、あれもこれもとなりがちな質問を、スタートである何が聞きたかったんだっけ?に戻ることが可能になります。
そして最後は<今からの行動>です。
今からの行動は、じゃあこれからどうすれば良いか?を書いていきます。
例えば確認をしてもらいたい場合は、それで終了なのか・その場合はどこに提出か?・提出の場合は今すぐに?など、あとからの質問を増やさないため(すなわち自分のため)に聞いておきます。
これをすることで、質問の数自体を減らすこともできます。
言いたいことの背景
あれもこれも話したいというのは、「考えずになんでも聞いてるんじゃないの?」と思われたくないから。
だから、「これなんて読むんですか〜?」と気軽に聞ける人が羨ましすぎる。
そんな上司に限ってなんか楽しそうに談笑をしていたりして、そのあまりのカジュアルさに自分とはなんなんだろうとなることばかりでした。
少しでも答えが明確になると気持ちが晴れる
とにかく「聞けない」を何度も繰り返しても、聞いてしまえば問題を解決でき、気持ちが晴れます。
こんなことなら早く聞けば良かったかな〜とその時は思うのに、また数時間後、数日経つとまた聞けない‥が繰り返されます。
あの答えが明確になったあとのすっきりとした気持ちは何度も思うのに‥と思いますが、どうしても相手の顔色を伺うばかりになかなか聞けない!を取り戻してしまいます。
これはプライベートもか?と言われると、私は圧倒的に会社でが多いです。
会社にいる時はいつもの何倍も何十倍も聞きづらくなってしまう。
会社には大かれ少なかれ責任が伴うので、「いるだけ」でプレッシャーがかかってしまうのだと勝手に思っています。
こんな些細なことに気づけないなんて
こんな誰でもできることができなんて、こうやってみんな成長していくのにどんなところで試行錯誤しているのだろうかと情けない気持ちでいっぱいでした。
もうやるしかない・聞くしかないのになかなか聞けない自分に自己嫌悪し、できない自分に嫌になるばかり。
しなければいけないことは変わらないですから、できるだけ簡潔に・わかりやすく・声をかけた後に後悔しないように、1つ1つを乗り超えていく必要があります。
ひとつ、私は質問されることが大好きなんです。
聞かれて嫌な思いをする人はあまりいないはずなのに‥私はこのことを常に忘れずに生きていきたい‥と思っていても苦手なものは苦手!
いつまでもまだまだ質問することは苦手です。
顔色を伺っていても仕方がないのはもうわかりきってきたので、いざ質問する時に使用する私のためのメモのお話でした。