私は新卒入社半年で働いていた会社をうつ病と診断され休職しました。
私の上司はいわゆる「クラッシャー上司」と呼ばれる存在でした。
成績優秀で管理職よりも圧倒的にプレイヤーに向いており、それはもう誰が見てもわかるほど。
周りの人には「あの上司のもとで大丈夫?」と心配されましたが、事実、手を出して助けてくれるわけではありません。
そんな状況の中、私は新卒入社半年でうつ病と診断され休職。
色んな人に「あの人(私の上司)はね〜‥」と言われました。
そんな私のクラッシャー上司の話です。
私が新卒入社半年で辞めた理由
私がこのブログで散々記事として書いてきたのでご存知の方も多いと思いますが、新卒入社した会社をたった半年で辞めた理由は色々とあります。
でも1番大きかったのは上司の存在でした。
課の全員が、みんなで頑張ろうという雰囲気があれば、新卒の私はそれぐらいでこの会社なんか雰囲気いいな、自分も頑張ろうかなという気持ちになるものです。
しかし、会社全体として退職者が多いことに踏まえ、営業ゆえに残業がどうしても多かったり、ノルマに達せない人への詰めが酷かったりするのも事実でした。
私のクラッシャー上司もそんな中の1人でした。
私のクラッシャー上司
「会社の環境が悪かった」といえばそれまでですが、私の上司は他エリアも兼任担当していました。
兼任しているとはいえ私の直属の上司はその人しかいません。
同期は周りで「これどうすればいいですか?」などなんでも気軽に聞けていましたが、頼るべき存在であるはずの人に頼れないことはとても辛かったです。
そんなクラッシャー上司が今何をしているのかはわかりませんが、今になって心につかえていたことを書いていきます。
会社に来ない
私の上司は他エリアも兼任していました。
そのため、私のいる支社に来ることは滅多になく、ほとんどがメールやチャットを用いた文字でのコミュニケーションでした。
1を聞くと10が返ってくる褒めない主義の上司。
そんな中で、文字だけのコミュニケーションは想像以上の辛さでした。
目の前にいる人と簡単にできる雑談やちょっとした業務の話が、仕事を円滑に進んだり、関係を良くさせるコツだと思います。
そんな些細な話も聞けず、文字だけのコミュニケーションは非常に説明しづらく、とても辛かったです。
特に営業となると、話したいことは山のようにあります。
時には相手の仕草を見て、相手の顔色を見てこちらが判断しなければならないこともありました。
そんな細かい細かい話を聞きたいのに聞けない、文字でのやりとりしか判断されない状況は、簡潔にまとめればまとめようとするほど辛かったです。
お客さんの「いらない」と上司の「売れ」の間に立たされる毎日。
お客さんの微妙な声音や表情は、上司への文字コミュニケーションだけではどうしても伝わりませんでした。
怒るときはみんなの前で
仕事をしていると注意されることやうまくいかないことはあって当然だと思います。
しかし私のもとには上司はいなかったため、同じエリアにいたのは2人の先輩でした。
私の指導はその先輩たちに任せられていました。
先輩2人といえど、2人も管理職ではありません。プレイヤーだったので、仕事量も半端ないものでした。
私ができないこと、できていないことはすべて2人の先輩のせいにされました。
私へのお叱りメールやチャットは常に先輩も見られる状態でした。
私も常に見られている状態を感じていると、「何をしても怒られる」「何もしない方がマシ」「何をすれば良いのかわからない」。
そして何より私のせいで怒られている先輩への罪悪感でいっぱいになっていくのでした。
そんな雰囲気が最悪な課の状況は伝わるはずもありませんでした。
数々の人を辞めさせてきた
そして極め付きは、そうなることがわかっているかのようにその上司の元で多くの人が辞めていっていたことでした。
その話は私が休職に入った後に聞いた話で、その上司が厳しくて、クラッシャー上司なことも噂になっていたのです。
もちろん、退職には何か他の理由があったのかもしれませんし、辞める理由も千差万別です。
ですが、その上司の元ではやっぱり多くの人が辞めているのでした。
明らかに管理職よりもプレイヤーに向いている。
数字にシビアな点は優秀すぎるプレイヤーだと思いますが、その執着を他人にも押し付ける。
やり方も押し付ける。
自分にできることが周りにできないと理解ができない。
これが他の人からも聞くクラッシャー上司の特徴と言えると思いました。
過酷な環境からは早く離れるべきだと思う
無理がつのって、上司を通り越して人事に異動したい・エリアを変えて欲しいと意見しました。
しかし、その稟議を通すことは現実的に不可能・難しいと言われました。
逃げ癖がつくのは良くないですが、上司が原因で病気になってしまっては元も子もありません。
私は新卒入社半年で休職になってしまいましたが、下降しっぱなしの気分や日々の情緒の不安定さは経験するべきではないと思うのです。
上司は今もどんどん昇進中
そんな上司はいまもどんどん昇進中だと聞きました。
管理職よりも圧倒的にプレイヤーに向いているので成果は出すし数字にはとてもシビア。
会社にとってはとても優秀な人です。
入社して分かった「人の出入り(入社・退職・休職)が多い原因」はこういうところにあって、その上司がとってくる数字の方が会社にとって大切なのは言語両断ですね。
とはいえ、こんな話を聞くたびに少し切ないような、他の退職者と話したくなるような、そんな気分になるのです。
クラッシャー上司のもとで働く人がいたら
まことしやかな噂で知る、クラッシャー上司のもとで働く人がいたら、罪悪感を持つ必要は決してないと思います。
気にしたくないのに直属の上司が威圧的かつ攻撃的だから気にしてしまう、同じ空気の中にいることそのものが苦痛でした。
正直、相手を変えようとするより自分が変わった方が早いというのが転職をしてみての感想です。
そして、そんな上司のもとで酷い扱いを受けて心身ともに崩壊してしまうことの方が当人にとっては恐怖以外のなにもでもありません。
こんなクラッシャー上司がいなくなることが1番ですが、もしそんな上司のもとで働く人がいたら、一心に逃げるということも考えてみてください。