この記事は新卒入社半年でうつ病、休職、退職した話③の続きです。
この記事ではざっくり、休職で会いに行った同期の話や休職中に考えたことを書いていこうと思っています。
休職の診断書が出た時やうつ病と診断された時、「どうして私が?」と思ってばかりでした。
しかし、自分と向き合う時間を作れたことが今ではとても必要な時間だったと思えるまで昇華できました。
私はこんなはずじゃない、仕事で悩むことや休職で悩んでいる誰かの一助となれば幸いです。
うつ病で休職するということ
今までうつ病という言葉に抵抗はなかったものの、少なくとも自分がお世話になるとは一つも思っていませんでした。
そんな私がうつ病と診断され、休職の連絡を入れ、そのまま休職へ。
うつ病と言われてもなお、アポがあるので出社します。
というぐらい無駄な責任感があった私は、当然「休む」ことに戸惑いを覚えました。
うつ病で休職になったなんて、絶対周りに言えない。
そう思いながらも会社にはもう行けない‥。
そう思いながら、1週間過ごしました。
なんだか、落ち着かない。本当に休んで良いの?うつ病だなんて、これからどうやって生きていけばいいの‥。でも会社には行けない‥。
そんな思いをずっと抱えていました。
「休む」難しさ
「休む」ってすごく難しいことだと思います。
何もかも正解思考な私は「休職の正しい休み方」なんて調べ、今度はその休み方通りに過ごさなければそわそわしてしまうようになりました。
うつ病は真面目な人がなるんだよ。
うつ病は優しい人がなるんだよ。
そういった救いの言葉はたくさんインターネットにありましたが、結局は「病気」だし、自分で治していかなければなりません。
自分を大丈夫だと慰めてくれる人も近くにいるわけではない。
私は休むことそのものに抵抗を感じ、ストレスになっていきました。
罪悪感が止まらない
上司に休職の診断を受けたことを突き出した次の日から休職に入りました。
上司に休職の診断を突きつけた月曜日は幸いアポが一つもありませんでした。
しかし、火曜日には新規の訪問予定がありました。
ちなみに、このアポイントの資料は私のパソコンの中。
金曜日に出張が入っていたため、パソコンもすべて自分の手元にありました。
この資料、どうしようか、送ろうか迷いましたが、完璧主義な上司はきっと私が休職にもかかわらず仕事をすることに対して思うことがあるだろう。
と思い放置しました。
しかし、誰が断りを入れたんだろう、誰かが代わりに行ってくれたのだろうか、周りも余裕がなかったのに、とてつもなく申し訳ない。
自分だけが休んでいるなんて申し訳ない。
大体まだ働いて半年しか経っていないのに‥この罪悪感でますます体調が悪くなりました。
難なく働ける人が羨ましくて仕方ない
幸い、入社半年で仕事が辛い状況のは私だけのようで、大学時代の友人やゼミのメンバーに仕事を休んでいる人はいませんでした。
まだ仕事をしているどころか、研修中だという同級生さえいました。
新卒入社半年でうつ病、休職、転職した話①でもお話ししましたが、私はゼミのメンバーの中でもレベルの高い企業に入れたことが何よりの誇りだったのです。
しかし、誰よりも先に仕事からフェードアウトしました。
周りと比べるのもよくないのは分かっていますが「どうして?なんで私が?」という気持ちがとても大きかったです。
とくに私が一番仲が良い友人は、難なく受かった中堅IT企業でのほほんと働いていました。
そういう働き方を選んだという点では友人はとても正しい選択をしたと言えますが、とにかく難なく働ける人が羨ましくて羨ましくて仕方ありませんでした。
自分はこのままどうなっていくのだろうという不安
計画的に休職に入る人はいないと思います。
私は診断書をもらい、お医者さんに言われるがまま休職に入りました。
その時は、とりあえず私には休息が必要なんだと認めることができました。
しかし、時間が経つにつれ私はこれからどうなるんだろうと未来に対する不安が見えてきたのです。
今いる企業を辞めたい気持ちはずっと持っていたものの、入社半年で辞めるのは笑えない。
この時の本音でした。
1年も働いていない人が次の会社で長く働けるの?と思われるのも当然だと思います。
同タイミングで休職していた同期に会いに行きました
そんなとき、私が休職することになった一つのきっかけ、他エリアの同期と連絡を取り合うようになりました。
時間もあり、現時点では何をすれば良いかわからない、そんな私は思い切って休職していた同期に会いに行くことにしたのです。
同期の休職理由
同期とは入社式とその後何度かの研修でしか会っていませんでした。
がお互い休職に入ったこともありすぐに意気投合をしました。
同期の休職の理由は、やはり上司でした。
同期の上司は、やたら発破をかけてくるような上司でした。
大勢の前で「目標」を宣言させ、同期はあまりのプレッシャーに泣いてしまったそうです。
もちろん、それがやる気になって一体感を生み、結果的に目標の数字を上げられるのなら問題は全くありません。
しかし、その同期はそういう場がとても苦手。
日々そのような状況に苛まれ「適応障害」と診断されたのでした。
同期の言葉で印象的だったのが「今までわりとなんでもこなせるタイプだったのにな」という言葉。
実は、この言葉私もかねてから思っていた言葉だったのです。
休職した同期との共通点
休職した同期と私の共通点は、「優しくて、しっかりしてる」とよく言われること。
就活をしていた時に、周りの友人に長所を聞くと必ず返ってくる答えでした。
今となっては、この優しさは「自分が傷つきたくないばかりの優しさ」ということがとてもよく理解できます。
ただ、同期との共通点が見つかったことで、私はとても嬉しくなりました。
ちなみに、このとても優しい同期は、営業職を辞め、現在は東京のIT企業でクリエイターとして働いています。
LINEのアイコンも自分で描いたであろう可愛らしい絵に変わっていたのが印象的でした。
Twitterで見つけた心強さ
遠くの同期は休職をしていたものの、私の身近な存在では、「休職」なんていう言葉がでてくることはありません。
そこで、私は以前から愚痴ばかりを綴っていた、Twitterで情報収集をすることにしました。
周りに同じ境遇の人がいなかったら、視野を広げてみる
今でもTwitterを見ていて思うことがあります。
転職をしたい・仕事を上手に進められない・仕事を辞めたいと思いながらも、自分で情報収集アカウントを作って、周りの状況をひとまず見てみる。
それで、愚痴や弱音を吐きながらもちゃんと仕事に行く。
これができているだけで、もうとっくのとうに周りを見る力は十分にあって、自分を救うために手がかりを探することができる。
とても周りの状況を見ることができる人だと思っています。
Twitterには自分の目に入る視界にはいない人たちがたくさんいることを改めて知りました。
今でも仲良い人もたくさんできました。1つ上の18卒の先輩の意見もたくさん聞くことができました。
何なら同じ会社の人も見つけてしまった
あまりに私が仕事に関する愚痴を話しすぎたのか、「もしかして○○(企業名)ですか?私もなんです‥。」
というDMが来ることもありました。そんな方たちとはもちろん今でも仲良し。
こんな偶然もあるんだと改めて日本の狭さとTwitterの広さに驚いたものです。
休職中の過ごし方
さて、話を戻して休職中の過ごし方に関してずっとストレスを抱えていた私でしたが、休職をしている身としてのリズムを見つけることができました。
休むことの本質についてはいまだにイマイチわかっていませんが、休職の過ごし方について悩んでいる方がいれば、こんな人がいたな〜程度に読んでいただけますと嬉しいです。
自分の好きなことをしてみる
あなたの好きなことはなんですか?と言われても、パッと出てきませんよね。
私は高校、大学時代とよくライブなどの非日常な場所に行くのが好きだったので、日常的に好きなこと、と言われてもすごく難しかったのです。
ですが、幼少期から習っていたピアノや可愛らしいカフェでお茶をする、猫も大好きなので猫カフェへふらっと行ってみる。
私は読書が好きだったことは休職してから思い出しました。
就職してから、本が好きだったことも忘れてしまった。
そういえば読んでいないな、カフェへ行って1日本を読んで過ごすことなどもしてみました。
もちろん自分の好きなことがある方はそれをして、自分を取り戻すことが大切だと思います。
好きなこと、パッと見当たらない時は、みそびれた映画を見る、長いドラマをみる、などでも十分休息になると感じていました。
色々な考えがあることを知る
私は本が好きなこともあり、図書館に行くことが多かったです。
図書館でうつ病についてや関連した本を読む機会を作りました。
この時に出会った、石原加受子さんの「仕事・人間関係「もう限界!」と思った時に読む本」はとてもためになって今でもたまに読み返すほど好きな本になりました。
その他にも、マネーリテラシーの本を読んでみたり、自分の思ったことを今度は書いてみたり。
そのように自分と向き合ったり、他の人の思考を取り入れることはとても良い時間になりました。
下記の記事で詳しく紹介しているので、興味のある方は是非!
何がダメだったのか考える
復職することを決めても、退職することを決めても、何がダメだったのかがわからなければ同じ失敗を繰り返してしまいます。
私の場合、課内の不仲や上司の人間性などの人間関係もとても嫌でしたが、社会人になってから、自分が持つと思っていなかった悩みを持つようになりました。
とにかく私はプレッシャーがかかってしまうとすぐに潰れてしまう。
大きなプレッシャーや目標に向かってがむしゃらに頑張れるタイプではないと改めて感じました。
それについて今までどうして気付けなかったのか、と言われそうですが、元来新しい環境は嫌いではありません。
むしろワクワクするようなことが大好きな好奇心旺盛なタイプでした。
しかし、周りの人に迷惑をかけることや、自分のしていることで誰かを困らせたり、誰かの足かせになっていると考えると全く動けなくなってしまうのでした。
営業をしている上でのきまずいあの空間や、「何しにきたの?」と言わんばかりの迷惑な表情。
そんなものがとにかく苦手でした。
ひたすら寝てみる
休職に入る前はものすごい不眠だったので、休職に入ってからは時間関係なく、思わず寝てしまうことも多かったです。
しかしながら、ひたすら寝てみることでポジティブになる自分がいました。
人間は寝溜めできないと言いますが、今までの睡眠不足を相殺していくように寝ていました。
寝たくない時に無理やり寝る必要はありませんが、寝ずに夢中に打ち込めるものに打ち込まなきゃと思うほどストレスが溜まっていきました。
そう言う時は、シンプルに寝てみてから考えれば良いと思います。
仕事が辛かった当時からこれぐらい心のゆとりがあってもよかったのかな、と今になっては思います。
生産性のあることをしなくちゃという概念はなかなか捨てられませんでしたが、頭の中で思考を繰り返すことが勝手に脳のメモリを使って、勝手に考えた気になってしまう、結論も出ないのに。
と思うと自然と辞めておこうと思えるようになりました。
休職をして思うこと
休職に入ったばかりの頃は、ほっとした反面、会社や上司に対しての罪悪感、周りで普通に働けている友人への羨ましさなど色々な感情が負荷になり、もっと病んでしまいそうになったときもありました。
しかし休息が大事というのもすごく今ではわかります。
「休む」ことがあなたのすること。
あなたの今の仕事なんです。
というお医者さんに頂いた言葉も相まり、なんとかなんとか道筋を考えていくことができました。