休むことに罪悪感のある私は有給より休職を伝える方が楽だった

有給 休職 楽 早期離職

私は、新卒で入社した会社を半年も経たないうちにうつ病と診断され休職。

その半年後、休職期間を経て退職・転職しました。

有給を使えない会社ではありませんでしたが、有給返上で働く人もいる不思議な会社でした。

そして、ほとんど機能していない36協定を守るために勤怠を切ってからタブレットを開く。そんな人もざらにいました。

そんな中で私は有給が使いたい、となかなか言えませんでした。

なんなら、有給をお願いするよりも休職が必要と診断を受けたことを報告する方が心が楽だったのです。

  

スポンサーリンク

「休みたいです」が言えなかった

個人的には会社もとい上司には、有給より休職の方が言いやすかったとさえ思います。

有給は個人的な判断、取得を判断するものであり、休むこと=悪いこと・サボることだと思っていた私は、私が休んでいいわけがない・私が休んでいる場合では無いとばかり思い込んでいました。

そして、なにより自分が休んだ分誰かに迷惑がかかっている。

休んでる場合じゃ無いでしょ、そう思われてるのでは無いか。

そして、そんな気持ちで休んだとしてもどうしても罪悪感が先に出てきてしまって休めないから。

そう自分に言い聞かせた結果、休みたいと言えなくなっていきました。

「休みたいです」が言えない理由

「休みたいです」が言えない人、とても多いと思います。

1年目なんて休んでいる場合じゃ無いという考えの方もいると思いますが、有給も1年目から与えられる権利ではあるので、ここでは勘弁ください。

自分の仕事を完璧にできていない手前休みにくいのはもちろん、「え?どうしてこいつが休んでるの?」と思われるのが怖いなど、理由は様々ですが、いずれも罪悪感が大きく由来していると思います。

1年目など最初から仕事できなくて当たり前だし、別に何かを期待されているわけではないし‥と思いつつも、やっぱり私が休んでいるわけにはいかない、と頭で思うことと心がなかなかコントロールできませんでした。

休職を伝える方が楽だった

結果的に受診した精神科で「うつ病」と診断された私は、なんとしてでも上司にこの事実を伝えなければなりませんでした。

しかし私には次の日にはもうクライアントへの訪問予定が入っていました。

精神科でも先生に向かって、私の仕事を変われる人はいるかな‥(先生からしたら知ったこっちゃ無いですよね。)という心配ばかりしており、正直心が休まる・ほっとするなどの感覚はありませんでした。

そして、精神科を受診した日。

この日が最初で最初の有給を取った日でした。

朝、上司に休みますと送ったメールの返信をやっと見たときは「了解。そういうことは電話で言うように」という返事が返ってきているだけでした。

心がズキズキしながらも、そのメールにそのまま「病院に行ったところ、うつ病と診断されました」と写真を添付して報告すると、「了解。」とだけ返事が来たのでした。

医者に言われているという安心感

本来であれば、有給を取りたい・休みを取りたいと伝える方が休職と診断されたと伝えるよりずっと心が軽いと思います。

ですが、私は初めて休みを取りたいと言ったときより、休職が必要と診断されたことを伝える方がずっと負担が少なかったのです。

自分で自分の体調を判断し休みを取ることより、お医者さんがそうしろと言っているからという安心感がものすごくあったのです。

他責と言えばそれまでですが、つい「私が休んでいる場合じゃ無い・私がなんとかしなくちゃ」とたくさん思ってしまう私にとって、(良い意味では無いけれど、)お医者さんの後押しがあったことで、大きな決断ができることには変わりありませんでした。

診断書の効力の強さ

上司に報告はしたものの、私も有給を取った次の日には訪問予定があったため、「新規の訪問予定があるため、明日は出社します」と口走ってしまいました。

その時、「こんな診断書が出ている人を働かせるわけにはいきません」と言われたことをとてもよく覚えています。

こうして私の最初で最後の有給は終わったのでした。

巷で出ている休職体験記を見ていると、診断書が最後の砦だということを書いてある記事もあります。

そのため、診断書の効力の強さは改めて絶大だと感じるばかりでした。

診断書をもらうことは逃げなのか?

精神科や心療内科へいくと、何かしらの診断書がもらえるという話も聞いたことはあります。

そのため、仮病やなんとしてでも貰いに行くことをすすめる記事も残念ながら多いのが現実です。

ですが、そもそも簡単に精神科や心療内科へ行こうと決断できるものではないと私は思っています。

私の質問箱によく「私も心療内科へ行く決断ができました」という報告がよくあることもそれを物語っていますし、私自身精神科や心療内科は相当なことがない場合以外は行くべきところでは無いと思っていました。

なにより自分がお世話になることもないと思っていました。

しかし、いざ予約の電話をしようとすると、住んでいた地域の心療内科は予約でいっぱい。

初診は3ヶ月待ちというところもあったぐらいでした。

本当に必要であって欲しい時に行けない。それが精神科や心療内科の実情だと思います。

 

人に気を遣うぐらい自分にも気を遣って

休職し、なんとかなんとか転職活動を終えた私は、相変わらず変わらない面持ちで毎日出社をするのでした。

新卒で入社した会社ではものすごい罪悪感から、有給を取るなどできませんでしたが、転職し入社した会社では、ありがたいことに非常に有給を取りやすい環境でした。

そんな中で上司に言われたことがあります。

それは、人に気を遣うくらい自分にも気を遣ってあげることが大切という言葉です。

自分の状況を言語化

HSPや休みたいとなかなか言えない人は、自分が休んでいるせいで誰かが大変な思いをしたり仕事量が増えたりすることに過剰な罪悪感を抱いていると思います。

しかし、自分以外の誰かが休んでいることに対して、酷く苛立ちを覚えたことはありますか?

きっと1日程度のお休みなら、前後でカバーできる仕事量だと思います。

その周りへの優しさを自分にも向ける。

体調の悪さを感じていても休みたいと言えない人は、「このままでいるときっともっと体調が悪くなるから」・「明日のこれを頑張るために1日休んでおきたい」と自分の状況をしっかり言語化して、自分に言い聞かせることが大切だと考えます。

これはすなわち自分を助けることにもつながりますし、理由を作ることでつい罪悪感を持ってしまう自分をコントロールできるようになりました。

オンオフの切り替えが大事と言いますが、私もなかなか仕事のことが頭から離れないときがたくさんあります。

でもそんな私たちに大切なのは、休むことを予定に組み込んでしまうこと。

私はこう思いやすいから、今は休むことが必要。

そういう風に自分に休息の時間を作ってあげることが何よりも一番大切なのではないかと思います。

タイトルとURLをコピーしました