「休職をしているんですがこのことは面接で伝えましたか?」
私の質問箱にとても多く寄せられる質問です。
結果からいうと、私は転職の面接で休職していることは伝えませんでした。
しかしながら、伝えるべき?伝えなくても良い?源泉徴収でバレたりしないのかな‥最悪内定取り消しとかなったりしない!?などとても不安に思っていました。
私がどうして面接で伝えなかったのか。
エージェントと相談したことも踏まえ休職をしていることを伝えなかったことについて、振り返ります。
うつ病にて休職。転職活動を開始
私は新卒で入社した会社を入社たった半年でうつ病と診断されました。
右も左もわからないまま、わからないままやれと押し付けられる状態に耐えられず、ドタバタの社会人生活から、休職という形になだれ込みました。
同級生は転職のての字もない上、まだ研修中という同期までいました。
しかし、休職に入っても復職するまで回復はせず、むしろ復職することを恐怖に感じるぐらいでした。
この会社は遅かれ早かれ辞めるだろう。
そして、この会社で長く働き続けるビジョンが全く見えない。
故に戻ることができないなら転職するしかない。
そんな考えから新卒で入社した会社に勤めて2ヶ月で転職を決意。
在職中に転職活動をすることはできませんでした。休職中に、私は転職活動を始めました。
休職中の転職。転職活動中の懸念
転職活動は主に転職サイトや転職エージェントをメインに活動を行いました。
必要な時や情報を欲しい時に転職エージェントを使う一般的なものでした。
ハローワークへ行って、新たに転職先を出している企業を探すこともありました。
職務経歴書・履歴書をなんとかなんとか仕上げ、いざ面接へ。
そこで困ったのが、「現在休職中」であることを伝えるかどうかでした。
「休職しています。」を伝える?
Twitterの質問箱にも「現在休職しながら転職活動をしています」「休職→退社ですが、休職期間があることを伝えるべき?」などという質問がとても多く寄せられています。
実際に転職した後、会社に出さなければならない源泉徴収が合わない‥大丈夫?バレない?と不安になる人も多いと思います。
当時、私も同じ悩みを持っていました。
休職していることは伝えませんでした
転職において、何度も面接を受けましたが、いずれも休職していることを伝えることはありませんでした。
「差し支えなければ」という前置きがあっても、言わなくて良いことはなるべく言いたくありませんよね。
(そもそも面接なんて立場の違いすぎることに関しては差し支えるなんて言葉は無意味だと思っています。)
転職面接で休職していることを伝えなかった理由
自分自身でも「うつ病」と診断されたことは何より驚きました。
自分こそうつ病にはならない。ずっとそう思っていました。
転職では、転職エージェントを使っていたので、エージェントにはざっくばらんに転職についてよく相談していました。
その時に言われたことが、「過度なストレスがある前の会社だったからうつ病になってしまった。硝子さんと話していても、全くうつ病とは感じず、ちゃんと受け答えができている。」ということでした。
エージェントと相談して、伝えないことに決めました。
今の会社が原因でうつ病になったから
あまりにも新卒で入った会社が酷すぎるというものが理由の1つでした。
多過ぎる残業に加えほぼ研修なしで現場に入れられること。
先輩・上司など周りの人全員に余裕がなく、持ち帰り仕事が常態化していること。
こんな環境でも頑張れる人はたくさんいますが、新卒で入社した会社ではたくさんの人が辞めていきました。
抜けていく人も多ければ入ってくる人も多い。
中途で入ってきた人も「この会社はやばいよ」と言い残し去っていくような会社。
他と違うのは明らかでした。そんな状態の中でうつ病と診断されたため、原因としては「この会社とそれにまつわる人間関係が誰から見ても悪い」という判断でした。
環境を変えればしっかりと働けるから
エージェントに言われたのが「環境を変えればしっかりと働ける人である」ということ。
休職し、自分のことをいろいろと考える中で、ちゃんとチャレンジしたい・再起したいという思いがとてもありました。
新卒で入社した会社で働く自分が自分でないような感覚もずっとありました。
あくまでうつ病になってしまったのは、職場の環境が原因であり、休職期間は、職場から離れたことでかなり気持ちが前向きになっていたところでした。
職場の環境が変わればまた働くことができる。
そう思っていました。
エージェントの経験から言わなくても良いと判断したから
私のことを担当してくれていたエージェントも早期離職で、かつ休職の経験者でした。
エージェントが現在エージェントの仕事をしているのも、転職したおかげです。
その転職エージェントは実際、転職のとき、休職していたことは言わなかったそうです。
しかし現在の会社でその点について何も咎められたことはなく、面接時に気に留められたこともないという話でした。
エージェント会社のキャリアアドバイザーもめちゃくちゃ大変だと思いますけどね‥タフ!!
と尊敬しながらも、実際に休職している事実を伝えなかった人が身近にいることはとても心強かったです。
言いたくなかったら言わなくて良い‥もしツッコまれたときは?
上記の理由で私は休職していることを面接時に伝えることはありませんでした。
しかし、それでもやっぱり源泉徴収の金額は合いません。
ボーナスをもらったとはいえ、半年間の休職は差額がありました。
突っ込まれない?突っ込まれた時どうすればいいの?少しの恐怖心もあり、エージェントにものすごい剣幕で聞いてみたこともありました。
経理担当は採用担当ではない
ほとんどの会社では、総務というくくりの中でも採用担当や人事担当・経理担当と分けられています。
採用担当が直接経理担当や事務処理をするわけではありませんので、気にするのは源泉徴収票がもらえることであり、退職した時期などではありません。
そこまで気づくことは稀だと言われました。
ただし、大幅に違いすぎる場合や離職してかなりの時間が経っている場合は、あれ?と思われる可能性も高いと思います。
休職理由を変更
それでももしバレたらどうする?仕事を離れていた期間があった?など聞かれたらどうすればいい?と言う方もいらっしゃると思います。
かくいう私もそんなことがとても心配でエージェントにたくさん聞いていました。
それをエージェントに聞いた時、エージェントは「ほとんど聞かれることはないと思います‥でも、あくまでお勧めしませんが一例として」と教えてくれたことがあります。
それは、骨折や事故などで仕事を離れていたときがあったと言うことです。
それも憚られる場合は、体調を崩しており休んでいた時があったことをそれとなく伝えるだけでも良いと言われました。
転職面接で休職していることを伝えなくても問題なかった
あくまで私が言えることは、私個人の体験として。
転職活動において「休職していること」を伝えなくても問題はなかったということです。
実際の在籍期間より、数ヶ月分ほど給料が少ない源泉徴収を提出しましたが、咎められることはありませんでした。
その後、既往歴などとして改めて聞かれることもありませんでした。
そして何より、転職後新たに働き始め、精神科の病院からも離れることができました。
後日談ですが、2社目の会社で私の直属の部長もかつてうつ病と診断されたことがあるという話を聞き、とても理解のある部長であったことも私の救いになりました。
現在、休職と転職活動を同時にしている・休職しているけどのちのち転職したいと考えている人に参考になると何よりです。