私は新卒で入社した会社をたったの5ヶ月でうつ病と診断され、休職、その後半年の休職期間を経て退職しました。
転職を始めてから、入社3年未満で退職する人のことを第二新卒ということを知りました。
就職斡旋の仕事をしていたため、私が会社とのミスマッチがどれだけしんどいことかを語る仕事。
私は何をやっているんだろうと気を病むばかりでした。
そんな私が第二新卒の面接は、何が違うのか、どういった雰囲気なのかを思い出し、伝えたいと思います。
新卒入社半年で休職。第二新卒に
「はやく会社を辞めたくて入社する人なんていないじゃんね」とTwitterのプロフィールにも書いてある通り、これが私の口癖です。
私は(これも何回も言いますが、)第二新卒で転職をしなければいけない人にポジティブな理由は少ないと思っています。
自分を棚に上げているわけではありませんが、上司が違ったらもっと続けていられたのではないか、今でもそう思います。
でも当時は本当に本当にいっぱいいっぱいになってしまって、仕事どころでなくなるくらい、追い詰められていました。
入社半年もしないうちに地域の心療内科や精神科に片っぱしから連絡し、やっと受診した精神科の病院でうつ病と診断され休職。
そこから第二新卒として転職活動を始めていきました。
転職を始めるしか無いと転職活動開始
せめて勢いで辞めてしまう前に、自分で環境を変える努力をしなければ。
その思いから休職に入る前、駆け込み寺とも言える人事に相談をしました。
しかし、社員のほとんどが営業職である手前、部署異動やエリア異動はできないと言われてしまったのです。
その上、人事部でも休職などの騒ぎが起きているとのこと。
そんな会社に在籍していても、遅かれ早かれ辞めてしまうだろう、「転職できたら良いな〜」ではなく「あの会社に戻るわけにはいかない。その方法は転職しか無い」とモチベーションはそこでしかありませんでした。
転職活動で迷ったこと
何回も言いますが早期離職や第二新卒として転職をしなければならない人に「ポジティブな理由」はないと思っています。
私が新卒で入社した会社を辞めたいと思う理由は上記のように、当然ネガティブな理由でした。
基本的に、ネガティブな転職理由はマイナスイメージに繋がることは面接官でない私でもわかります。
そのため、転職活動ではこのネガティブ要素をポジティブに変換しなければなりませんでした。
第二新卒の面接の雰囲気は何が違う?
前置きが長くなりましたが、第二新卒の面接の雰囲気は他の雰囲気とは何が違うのかについて、私の体感を話していきます。
面接の雰囲気は、大学就職のときと同じで企業により十人十色ですが、多くの人は過度に怯える必要はないと思うのが体感です。
また、私が第二新卒として面接をする上で常々感じていたことは、「意外と話を聞いてくれるし、意外と面接まで受けさせてくれる」ことでした。
第二新卒への理解の差が激しい
第二新卒への理解の差については、年齢で圧倒的な差があると思わずにはいられませんでした。
若い面接官の場合は比較的優しい面接が多く、年齢が上にあがるにつれ「どうして辞めたの?」が厳しくなる気がしました。
もちろん、段階を踏んでいくのが面接なので、厳しくなるのは当然ですが、それでも年齢による差はやっぱりあると感じました。
しかしながら、第二新卒に理解があるというのは、その会社も早く辞める人が多いのでは?という懸念にもつながりました。
若い人が役職として出てくる会社は「評価されれば上にあがれる」・「やる気がある人が多いベンチャー気質」と良いイメージが多いですが、若い人しかいない場合があることを覚えておいてほしいです。
私の新卒で入社した会社こそまさにその状況で、若い人しかエネルギー的にも働けず、長くいたいと思える場所ではないと強く感じていました。
面接がピリつく「辞める理由」
面接の雰囲気を伝えるにあたり、外せない質問がこの「辞める理由」や「どうして転職活動を始めたのか」というところです。
面接官にとっても一番聞きたい部分であるため、この質問をされた時はどうしても冷たいピリッとした空気になりました。
しかし、なかなか辞める理由をポジティブなものに変換できない手前、考えることがとても難しいのが現実でした。
しかし、理由をしっかり話す練習をしたり、もはやネガティブだった要素をきちんと・正しく伝えることで「辞める理由」にも対応できたと考えています。
面接の文言については下記の記事もぜひ読んでみてください。
総じて和んだ雰囲気はあまりない
面接を振り返ると「意外と話を聞いてくれるし、意外と面接に進める」ものの大学時の就職面接と違って、和やかな雰囲気の面接は少ない印象でした。
私は第二新卒に特化している求人ばかりではなく、普通の中途採用を行っている企業にもたくさん面接を受けに行っていたというのも理由の一つです。
普通の中途採用を行なっている企業にとってはやはり即戦力になるのか?が一番大切であり、どうしても経験の少ない第二新卒はその部分の疑問を持たれて当然だと思うので、和やかな雰囲気はあまりありませんでした。
しかし、そんな極度に嫌味を言われたり責められたりする、居心地の悪さを感じる面接はありませんでした。
不安を伝えないことが大切
転職するにさしあたっての業務への不安は事前に伝え、なるべく払拭して転職をすることが大切ですが、面接に対する不安な気持ちは伝わらないようにすることが大切です。
不安は伝染するとはよく言ったもので、面接の当初に何も対策をしないで向かった企業で私は大失敗をしたのでした。
いつだってイメージトレーニングは大切と自戒を込めて、書いておきます。
社会人経験があることを上手にアピール
第二新卒の強みは何といっても、社会人経験があるということに尽きると思います。
幸いにも私が新卒で入社した職種は営業だったため、最低限のビジネスマナーはきっちりと教え込まれていました。
転職した会社でもし何も知らなかったら‥と思うと、正直ゾッとすることも多いです。
新卒で入社した会社より規模が小さい分、基礎的な研修が疎かになりがちなところでもあるので、社会人経験があって、ビジネスマナーは備わっている(つまりはしっかりしている)というポイントでも十分に大きなアピールとなると思うのです。
面接練習が大事
面接指導で驚いた話は私が指導を受けていたリクルートエージェントでは、面接本番の前に仮面接と言って全く知らない面接官役の方から疑似面接を体験することができるサービスがありました。
友人やよく話す機会のあるエージェントの人とする面接練習は正直緊張もしないですし、適当に流すこともできます。
当日初対面となる面接官により近い立場で面接の練習ができるので、気持ちが(めちゃくちゃ)引き締まっていました。
若手の就職支援【就職Shop】総括:第二新卒での面接も怖くない
結果的に転職をできたから運が良かっただけじゃんと言われることもありますが、転職活動を始める前に諦め、どうせ無理だと最初からひ弱になっている不毛な時間を過ごすことの方がもったいないと感じます。
新卒で入社した会社をまさか半年もしないうちに辞めるとは私が一番思いもよりませんでした。
しかし、どうしても新卒で入社した会社には戻りたくなく‥泣く泣く始めた転職活動でしたが、面接の雰囲気も場数を踏んでいくうちに、慣れるようになりました。
今では転職のハードルがかなり下がっているのが事実で、社会人1年目の私にも「そんなに怯えなくても大丈夫なんだよ」伝えてあげたいなあと思うばかりです。