新卒入社半年で退職。HSPは忙しい仕事と暇な仕事どちらが良いのか考えてみた

HSP

とにかくもう激務はしたくない!!!!!

誰のために働いているのかもわからないまま、誰の笑顔にもならない仕事を日付を越えるまでやる。

自分ごととして捉え、自分もやりたいという気持ちがあるならば、日付を超えていつまでも行動することができますが、そうで無い限りできない自分を責め続ける一方でした。

しかしながらそう簡単には自分で選択した会社を辞める決断をすることができませんでした。

入社半年でうつ病と診断され退職。

そして、メーカーの広報として転職をしました。

そんな私がものすごく忙しかった前職と現在の(前職に比べると)のんびりした職場で働いた経験をお話しします。

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新卒入社半年で激務すぎて辞めた話

結果から言うと、新卒で入社した会社を半年で辞めました。

ひとえに激務というのも大きな理由ですが、激務だった故に自分の時間が持てなかったり、四六時中仕事のことが頭から離れない状態にすっかり疲弊しまったのも原因の1つです。

他にも忙しい会社故に思ったことがたくさんあります。

HSPは普段の状態でも「考えすぎ」なぐらい考えていますので、情報処理が追いつかなくなりがち。

そんな私が激務の中で思ったことを以下で紹介していきます。

じっくり考える時間が欲しい

とにかくじっくり考える時間が欲しかったです。

HSPは何をするにしても検討に時間をかけてしまったり、考え込みがちです。

ひたすら忙しい会社なら考える時間も無くなるから、考えずにとにかく行動!と思う部分もありましたが、それでもやはり考えてしまいました。

じっくり考える時間がないため、多くの仕事を持ち帰るしかありません

お客さんの納得のいく内容にするにはどうすれば良いだろう?ここに時間がかけられない限り、満足する提案も完成しませんでした。

結局、自社の製品に愛着や自信が持てないので良い提案もできません。

完成スピードを上げろと言われても限界があります。スピードが重視される会社は心底向いていない、そう思いました。

無理矢理考えず進めても納得いく結論がでない

とりあえずやってみようと思い、余計なことは考えないようにする心がけもしました。

しかし、無理やり考えずに進めてもうまくいくわけがありません。

スピード重視で早く指示を仰ごうと思っても、曖昧なままで聞くことはできない、とどうしても手足が動かすスピードが遅くなりました。

自分だけが忙しいだけなら、いざとなれば周りの手を借りられます。

しかし、忙しい会社は周りも忙しいです。

HSPは人の態度に左右されやすいため、忙しそうな人に声をかけることはなかなかできず、結論も出ず、堂々巡りの状態になりました。

忙しい会社は周りの人も忙しい

忙しい会社は必然的に周りの人も忙しいです。

余裕のある人に話しかけるのもなかなかできないHSPが忙しく余裕のない人に話しかけなければならない。

話しかけないと‥と思うだけでとても気が重くなりました。

文字でのコミュニケーションをするにしても、文章の構成などをいちいち考えていると時間ばかりが経ってしまいました。

忙しい人に話しかける恐怖

忙しいというのは、自分はもちろんですが周りも余裕がない人が多いです。

余裕がない人に話しかけるのは、誰でもいい気はしません。

HSPは「自分が頑張ればいっか‥」と思いがちですが、それにも限界があります。

声を荒げている人や余裕がなさそうにキーボードを叩いている人を見ると、1本の電話だけでも驚いてしまいますし、自分が周りをイライラさせる原因になっているのではないかと不安になっていました。

余裕がなくなりどんどん疲弊

自分の仕事もしっかりと進めないとどんどん増えていきます。

そんな環境の中で自分の多大な業務量も進めなければならない。

とにかく私にとっては悪循環でした。

自分が頑張ればいっかと思いましたが、仕事を持ち帰るにしてもどう動けば良いかがわかりません。

そんな状態でいると必然的に余裕がなくなっていきます。

会社にいても周りがせかせか動いている分、「私もちゃんとしなきゃ」とエンジンがかかりやすいですが、それさえもストレスになってしまいました。

周りは忙しくてキビキビと動けているのにどうして自分は動けないのだろうと自分を責めていきました。

慣れがすべてではない

そんな忙しい環境でも、慣れれば良いんじゃないの?と思う方も多くいると思います。

仕事はかなり慣れが大切だと今は感じます。

忙しい会社(広告代理店)にいた時は、あまりの忙しさに中途入社で入ったとしても、すぐに辞めてしまう人が数多くいました。

それでもたくさんの人が入社してくるのは社名が大きいから。

忙しい分、みんなで頑張ろうという雰囲気もあり、慣れれば天国な職場だったかもしれませんが、疲弊して辞めていく人をみると、慣れる慣れないの問題ではないと思うのが正直なところでした。

それでも続けてうつ病に

忙しい会社でHSPが働き続けた結果、ある日突然本当に体が起き上がらなくなりました。

這いつくばっても会社に行く前は「何が嫌」というわけではなく涙が溢れ、会社に行っても自分が自分ではない感じがして仕事が余計に進みません。

進まなかった仕事は家に持ち帰りすることになるため、結局家でもずっと仕事のことを考えてしまいます。

仕事からなかなか離れられず、そんな日々が続きました。

病院に行って診断された病名は「うつ病」。

まさか自分がと信じられない反面、もうこれで会社からとりあえず離れることができると安堵。

その後休職に入り、退職。紆余曲折の転職活動の末、メーカーの広報として働くことになりました。

のんびりした会社で思ったこと

90%の社員が営業だった広告代理店とはうってかわって、メーカーではたくさんの部署がありました。

創業年数は短いものの安定している会社でした。

その分、社歴も長い人が多く、おじさんがいる職場は初めてでした。

時間の流れはとてものんびり。定時に帰る人がほとんどで、残業もほとんどありません。

わざわざ持って帰って行う仕事もないし、少し残業していると、帰りなよ〜と言われる職場でした。

広告代理店とあまりにも違い、私は本当に驚きました。

休日のメリハリをつけることができる

これを「暇」だと捉えてしまうと少し悲しいですが、余裕のある会社で働くことで休日とのメリハリをつけることができました。

帰った後に自分の好きな映画を見られる。ずっといきたかったジムにも行ける。

もちろん広告代理店時代にもジムに通っている超人には及びませんが、それらが私にとって本当に幸せなことでした。

たまに、広告代理店時代を思い出すと、「無理してでもいれば何か変われたかな」と思わないこともないですが、やはり定時で帰って自分のゆとりを持てる環境にいられる幸せには及びません

考える・検討時間をちゃんと持てる

広報なので、マスコミへのリリースの出し方や取材を受けるためにどう言った戦略を練っていくか考えることがとても大切な仕事です。

営業の色も少なからずはあると思います。社員や他取引先のインタビューやマスコミへの掲載文を考える時はとても考える時間がありました。

いろいろなところから情報を収集し、どうすればよりよい広報ができるだろう?他を際立たせられるだろう?伝わる文章が書けるだろう?HSPの私にとって、じっくり考えることはとても楽しくやりがいのある時間でした。

強要感がなく学習にも意欲的になれる

広告代理店に勤めていた時は、やりたい仕事だったはずなのに「やらなきゃ‥」という気持ちばかりが先行し、好きなことをしようにもずっと頭の中に仕事がありました。

現在では仕事に関わる学習に対して、「前向き」に捉えられるようになりました。

ふとした拍子に「これ、仕事に役立ちそうかも」そう前向きに思えることがとても幸せです。

必然的に周りにもゆとりがある

もちろん社内には営業の人もいますし、大変な時期も少なからずあります。

しかし、のんびりした会社は周りにも余裕があり、一緒に考えるという文化もあります。

のんびりした会社には必然的に周りの人にもゆとりがあり、働いていない・数字が上がっていないと詰められることもありません。

自分ができない、どうしようと焦ることも少なくなりました。

成長という面では広告代理店には劣ると思いますが、検討段階でたくさんのことを調べてそれが仕事以外にも自分の土壌になっていく気分を味わうことは、私にとって悪いものではありませんでした。

それでも合わずに辞めていく人もいる

しかしそんなのんびりした会社でも辞めて行く人が一定数いるのが現状。

どこの会社にいても、自分には合わないという人が一定数いるのだと感じました。

結局は無い物ねだり。本当にその言葉に尽きると思います。

HSPはのんびりした会社が良いと思う一意見

無理やりにでも考える時間を捻出させないようにした忙しい会社とのんびりした会社で働いてみて、私はのんびりした会社がとても合っています。

何かを成し遂げたくて、広告代理店に入社を選びましたが、居心地の悪さに影響されあっという間に疲弊してしまいました。

HSPが心地よく働くには、自分が何かをできるようになりたいといった意識よりも、自分に合う環境を探し、移動して、そこで咲く。

それがHSPにとても合っていると思うのです。