私は新卒で入社した会社で営業として働き、たった半年でうつ病と診断。
その後、休職を経て転職しました。
現在は営業から離れ、企業の広報として働いています。
転職活動をしていた時は、売り込みという仕事が本当に嫌で嫌で仕方ありませんでした。
エージェントにもしっかりと伝え、とにかく営業以外の仕事!という気持ちで転職活動を行なっていました。
今となってはHSPの私でも営業として褒められたことがいくつかあったような‥営業をしようか、どうしようかと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
HSPに営業は向いていないと散々訴えてきました
結論はずっと同じでHSPは営業の向いていないと思っています。
営業は他部署と比べ圧倒的に社外の人と関わる時間が長く、外部からの要望や内部からの意見が容赦無く降りかかってくる部署だと思います。
HSPの特性と言われている、ついいろんなことが気になってしまう性格や、相手の迷惑となることをガンガン提案することができない内向的な性格にとっては、営業にいることはとても辛い経験でした。
HSPが営業をしていて褒められた3つのこと
そんなHSPの私が営業として働いていて褒められた点もいくつかあるのも事実です。
これから紹介する点は営業ではなくても大切だと思いますが、人と多く関わる営業だからこそ大切な点で、気付くことができたのかなあとも思うのです。
私は仕事をしている上で、何をしていても呆れるほど時間がかかってしまいました。
それも裏返すと丁寧できちんとしている(かなりポジティブに言い換えれば‥ですが)と言えると思うのです。
誰よりも丁寧な対応ができる
同期はスピードを重視するあまり、メールで相手を呼び捨てにしてしまったことがあると聞きました。
それと比べて‥ではありませんが、CCに上司を入れた時に、丁寧だねと言われることが多くありました。
もちろんそれはへりくだりすぎ・丁寧過ぎてまわりくどいという意味だったのかもしれませんが、少なくとも粗相があって失敗することはありませんでした。
ある程度型を作っておいて置いたり、経験を積んで言葉選びに迷うことを減らせば、すばやく・確実な丁寧さを手に入れることができると感じました。
しかし、作成した資料を持参する直前まで言葉選びで迷い過ぎて、保存したパワーポイントと出力したPDFの内容が別になってしまったという経験がありました‥。(自分に対しても、最後まで丁寧にすべきだと痛感した瞬間‥。)
よく気付くことができる
基本的にこちらから営業をかけなくてはならないものは「すぐ必要のないもの」だと今でも思っています。
しかしながら、まれにお客様のお困りごとやなんとなく思っていることをきちんと言い当てることができました。
上司との同行で、自分の売りたい商材に意識するばかり、お客さんがなにを言っても同じ返しになる光景を見てきました。
もちろん、売りたい商材を何度も訴求することは営業としての腕の見せ所だと思います。
しかし、私はそれをすることはできませんでした。
何度も何度もしつこくお願いすることはめちゃくちゃしんどい。
その代わり、お客さんが困っていることやなんとなく改善したい点にいち早く気づいて、そっと心押ししてサポートできる。
「すぐ必要のないもの」ながらも、よく気付くことができる点は営業としてやっていける力の一つだと思いました。
共感・傾聴ができる
営業をしている時、なかなか本題へ入ることができませんでした。(本題=商材を売るためのセールストーク)
しかしながら、本題へ入る前のアイスブレイクや雑談は苦手ではありませんでした。
話をじっくり聞くことに対し苦痛を感じることは少なく、むしろ(営業活動をしにきているのに)本題に入ることの方が私にとって苦痛でした。
なので、ニーズをぐいぐいと踏み込むことなく当たり障りのないことが許される営業ならできたのかも‥と今となっては思います。
しかし、仲良くなればなるほど値下げ交渉やいざ契約終了を言われた場合にはもう新規開拓で断られることとは違うぐらい、立ち直れなくなりそうなので、やっぱり私には営業は難しいと振り出しに戻るのでした。
新規開拓系の営業をやっていたのでガチガチの転職エージェントに、ルートではどうですか?と何百回も言われたことを覚えています‥。
ルートにはルートの苦労があることを散々聞いているので、あのときルートを選ばないでよかった!と思うばかりです。
売るものによって営業もやりかたも変わる
HSPは営業に向いていないというのは私の主観でしかありません。
売るものによって営業スタイルは大きく変わってくると思います。
私は基本的にテレアポでの新規開拓からの訪問型営業が多かったですが、訪問型営業やOA機器などのルート営業など、いろんな仕事があります。
業界によって大きく営業スタイルは異なるので、「HSPが営業に向いていない」というのも私の狭い視野内の話なのです。
ただ、どうしても営業として会社の顔となって、お客さんのところへ話を聞きに行く部分と、なるべく高い値段で会社の利益が大きくなるように‥という社内からの挟み撃ちは相当しんどいものでした。
HSPが仕事に迷うときは
忙しさや心労が自分のキャパシティをあっという間に上回り、うつ病と診断され休職に入りました。
新卒で入社した会社を半年で休職、その上もう営業もしたくない。
他にどんな仕事が私に向いているんだろう。そんな時、転職の支えになってくれたのがキャリア相談を展開している転職サイトでした。
転職エージェントのキャリア相談は、ハイ!すぐ転職!と勧められそうですが、復職を含めた前提でキャリア相談できるため、やみくもに転職を進められないところがとても心地が良かったです。
もし、キャリアで迷っている人・話を聞いて欲しい人はぜひ相談してみてください。
キャリアプラン設計なら【ニューキャリア】
HSPは仕事内容より環境が大事だと思う
新卒で入社した会社で営業として働いて、現在はメーカーで広報として働いています。
業務の内容はもとより、働く環境も全てが違います。
新卒で入社した会社は、ザ・体育会系で、環境そのものがグイグイどんどんいくことを良しとしており、じっくり時間をかけて考えることが理解されない環境でした。
業務内容はもちろんでしたが、会社の環境そのものに対し、息苦しさや居心地の悪さを感じていたのも事実です。
しかし、HSPの特性を生かした営業ができることもまた事実。
訓練していけばじっくりゆっくり考えることも治るかも!と思いましたが、それは私にとって「本当にこれ良いの?」とまた別の悩みが出てくるような気がするのです。
褒められた点は仕事の糧に
どれだけ深刻で嫌な仕事の場面でも、褒められることに対し嫌な気持ちになることはないですよね。
もちろん、考えすぎると「嫌味なのかな?」やわざと遠回しにまわりくどく言ってる?と思わないこともありませんが、それでも社会人3年目になっても自分自身の強みとして言える点であることは変わりありません。
仕事をしていると、どうしてこんなにできないんだろう‥とできないことばかりに目を向けがちですが、立ち止まってみたとき、やっとはじめて良かったところに気づけるのかもしれません。
今でも仕事で困ることや迷うこと、相変わらず時間がかかることもたくさんありますが、よく周りをみて人のそういったところをたくさん見つけていける人になりたいと
強く思いながら仕事をしている余裕も生まれるのでした。