この記事では、私が新卒で入社した会社を半年で休職に至るまでに起きた直前の体調変化について書いていきます。
どうしても「私は休めない」「今休むと再起不能に違いない」「新卒入社半年で辞めるなんてありえない」という気持ちが抜けず、自分を責めてばかりでした。
心では続けることはもう無理だとわかっていても、体が元気ではなかなか休む気にもなりません。
この記事では、新卒で入社した会社が辛すぎる・休職すべきなのかと悩んでいる人に向けて少しでも参考になればと書きました。
私の経験が誰かの一助となれば幸いです。
休職に至るまでの体調変化
私の置かれていた環境や当時の状況はこちらで詳しく綴っています。
日々の残業・土日変上の仕事。
慣れない上司になんとなく苦手な先輩。
体は疲れているはずなのになかなか眠れない、お腹が空いているはずなのに食べる気にならないなど多くの身体症状が出てきました。
しかし、仕事を休んでも先輩や上司は私よりも残業が当たり前で忙しい状況。
今休めるはずがない・今休んでいる場合ではない・辛いのは自分だけではないと自分で奮起をさせていました。
会社の文化が残業やノルマが当たり前だったのもありますが、仕事がなかなか上手く回せない私がこの環境に居続けることは不可能。
でも新卒入社したった数ヶ月で辞めるなんて人として終わってる。
せっかく入社した企業なのに。じっくり選んで決めた企業なのに。
悔しさや悲しさはもちろん、自分への情けなさでどうしようもない。
そう思い、新幹線に飛び込みそうになったこともありました。
夜は眠れない、朝は起き上がれない
営業だったので社外に出てはいろんなところへ訪問をしていました。
多くの人に接することは精神的にも体力的にも非常に疲れる仕事です。
人当たりが良いだけでは務まりません。
会社に戻ってからはプレゼン作りなどの事務作業。
帰宅時間は毎日21時をすぎ、23時を超えることもありました。
こんなに疲れているはずなのに、夜はなかなか眠れませんでした。
理由は、眠ると明日が来てしまうから。
この一心でなかなか眠られず、気づけば3時や4時で明るくなっていることも多くありました。
それでも上を見ると、明るくなるまで働いていたり、1日会社に泊まったという話もザラに聞きます。
完全に私の甘えだと責めていました。
やっと眠ることができても、目が覚めるのは5時や5時半。
普段7時に起きれば間に合うのに、なぜか朝早く目が覚める毎日でした。
朝は目は覚めるものの、起き上がれない。
結局「嫌だ」という気持ちだけで時間が過ぎ、憂鬱な気持ちで重たい体を引きずり起こす。
そんな毎日でした。
会社へ行く前は涙が止まらない
駅までは徒歩で行っていました。
徒歩15分ぐらいの道はひたすら憂鬱です。
いくらコンビニで自分の好きなチョコレートを買ったって晴れやかな気持ちにはなりません。
むしろ今ではこのときによく買っていたチョコレート。
通勤中にひたすら自分を鼓舞するために聞いていた曲、全てが嫌な思い出として嫌いになってしまいました。
今すぐにも叫びたいけど、変な目で見られたくはありません。メソメソ泣いていました。
なぜか滴ってくる涙と一緒に毎日通勤していました。
とはいえ、会社に行ったらメソメソ泣いているわけにも行きません。
「会社で泣くことは社会人として一番ダメなこと」そう思っていました。
生理が止まる
生理が完全にとまりました。
そのときの私は、生理がこないことなんてどうでも良くて、生理こないな〜と思うだけでしたが、この状態が4ヶ月ほど続き、とうとう自分のストレスの限界を察しました。
思い当たる節はストレスしかなかったので、気にする暇もなく、病院に行く気力などもちろんありませんでした。
体重減少の一途
仕事終わり、たくさんのエネルギーを使い疲れているはずなのに、食欲は全くありませんでした。
食べたところで美味しいと感じることもなく、がっつりしたお肉が大好きだったのに、見るだけで吐き気を催すほどに。
今はお肉やご飯が美味しく食べられること、本当に幸せに感じています。
朝ごはんは全く食べられず、朝ごはんとして食べるためのパンを会社に持っていき、あってないような会社の昼休みに食べようとするものの、ソファで横になることしかできず、食べられない。
ただパンと通勤する毎日を送っていました。
体重はみるみる減っていき、なかなかダイエットを達成できなかった私も半年で6キロほど落ちていました。
私は何をやっているんだろうという自責
いくら体調に変化が出ていても、会社に行けばみんな仕事をしているし、お給料を貰っている手前働かないという選択肢はありません。
このような状況で、私は何をやっているんだろうという責任感でいっぱいになりました。
でもみんな口に出さないだけで、本当は私と同じことを思っているのかも。
そう思うこともありましたが、やっぱり食欲も気力も何もかもない私はどこかストレスの感じ方がおかしいのではないかとずっと思っていました。
周りに出来ることが自分にはできない悔しさ
当時、私と同い年で周りに休職をしている人は誰もいませんでした。
同期もなんとか愚痴を言いながらも一緒に出社をしていたし、大学時代の友人たちも文句を言いながらもそれぞれの会社で働いていました。
周りの人が当たり前にできていることが、私にはできないことがとても辛かったのです。
就職をしていたときは、バリバリ働いている自分のキャリア像を想像していました。
それを周りと共有して、周りからもそうなれると期待されていたのに。
悔しい感情とどうして私が?という疑問と、それでももう無理だという自責がごちゃごちゃになって、自分の現実が受け入れられませんでした。
人の顔色を伺うということ
「人の顔色を伺う」。
会社員として生きる上で気にし過ぎては一番ダメな部分だと思っています。
でも長年ついてきたクセはすぐに治るものではありません。
私がこういったらなんて返されるだろう。今こんなことを言っても無駄か。
そんな勝手な思考が先回りして、何も言えなくなりました。
とはいえ、言われることは概ね当たっていただろうと今でも思います。
自分では思いつかない改善策が出てきたとしても、私が相手を困らせているという事実は変わらない。
そう思っていました。
私の仕事の代わりは誰がする?
こんな忙しい職場で私のアサインが外れたとしても、私の抱えていた大量の業務はそのまま誰かがやらなければいけなくなる。
先輩や上司の負担になってしまうことは確実。
この懸念がずっとありました。
とはいえ、今後この仕事を続けることはできない、でも私が案件をたくさん抱えていても頑張れる気概もない。
そして、営業をしている限り案件は持っていれば持っているほどいい。
つまり忙しければ忙しいほど良い。
この思考がぐるぐるしていました。
業務過多で休職できない
周りの部署では1人が休職して、その業務を周りの人が引き継ぎ、仕事をこなしていく。
それにつれて残業はもちろん増える。
このような現象が各所で起こっていました。
休職に入ることは仕方のないことかもしれないけど、じゃあ「仕方ないね、ゆっくり休んでね!」と笑顔で休ませてくれる人などいません。
その光景を周りで見ていた私は、どうしても休職している場合じゃないという思考が頭から抜けませんでした。
私のキャリア崩壊
新卒で入社した会社をたった半年で休職する。
結果的にはこうなってしまいましたが、私のキャリアが崩壊する恐怖はずっと離れませんでした。
半年も頑張れなかった私。
愚痴や事情を話すと「私だったら辞めるけどな〜」と言われることが大半でした。
しかしながら、どれだけ現状が辛くても「半年で休職」という事実は変わりません。
入社3年どころか半年でダウンするなんて今後の転職やキャリアにおいて不利すぎる。
いくら理由があろうと、半年で休職したという事実は変わらない。
自分のキャリアが崩壊してしまうことをとても恐怖に感じていました。
自分への絶望感
いくら上司や環境が酷くても、結局辞める辞めないを決めるのは自分です。
普段の私だったら、ここでイレギュラーな選択肢を取ることはまずありませんでした。
新卒入社半年で休職、だなんて部外者から聞くと、「どんな社会不適合社だよ!」とか「もう少し大学の時に就職先ちゃんと選べばよかったんじゃない?」と思ってしまうのも事実でした。
新卒入社半年でダメになってしまう自分への絶望感。
会社との戦いでもありましたが、自分との戦いでもありました。
新幹線に飛び込みかけた日
それでも有給や休暇を取らない限りは会社に行き続けなければいけません。
私はただでさえ仕事が回っていなかったので有給など取っている場合ではない。
休職をせずに、かつ誰も嫌な気持ちにさせずに、会社に行かない手段は死ぬしかありません。
今思うと短絡的だと思ってしまいますが、本気でそう思っていた時もありました。
目にも止まらぬ速さで目の前を通り過ぎていく特急列車や新幹線に飛び込めば誰も困らせずにいなくなることができる。
そう思ってしまう自分がいました。
このままだと勢いでやらかしてしまいそうだ。
どうしようもなくなった私は、精神科にいこうと決意をしました。
人生ではじめての精神科
心療内科や精神科に悪いイメージを持っていたわけではありませんでしたが、いざ自分がお世話になると思うと気が引けました。
上記にわたって書いてきた体調の変化についてお話すると、そうやって追い詰められて自殺をしてしまう人は結構多くいるんだよと言われました。
また、この時期(新卒入社後〜半年)にここに来る人はたくさんいるよとも言われました。
そんな会社が私以外にもたくさんあるのはどうなんだろうと思わずにはいられませんでしたが、救われた気持ちになったのを覚えています。
この後、休職に入り、紆余曲折ありましたが、体調を元に戻すことができました。
この時働いていた会社は退職してしまいましたが、今もなんとかやれることができています。
ストレスが体調に出ることは、ストレスの感じ方の最高潮だと思います。
なによりも生きて、体調を治すことが一番。
あのとき早まらないでよかったなと今は思うばかりです。