新卒入社半年でうつ病、休職、退職した話⑤

早期離職

この記事は新卒入社半年でうつ病、休職、退職した話④の続きです。


こちらの記事で、このざっくりしたうつ病〜退職までのお話は終わりです。

休職中で退職か復職か迷っている方、休職中の方、会社を辞めたい方、多くの人の一助になれば私もとても報われます。

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会社のストレスチェックの悲惨な結果

みなさんの会社では年に1回のストレスチェックはありますか?

私の働いていた会社はありました。(ちなみに転職した今の会社でも毎年1回、あります。)

当時、何もかもよく分からなくなってしまった私は勢いだけで答え、もちろん結果も散々なものでした。

終電ギリギリの帰りの電車の中で背もたれにもたれながら入力したことを鮮明に覚えています。

ストレスがあることを再認識させられただけ

ストレスチェックの結果は、多大なるストレスを抱えていることが改めて紙面で通知されるだけでした。

紙面が返却される少し前にメールが届いていました。

このメールには、「ストレス過多のため産業医との面談を推奨します」との内容が。

もちろん※付きで、上司にはこのメールは行っていませんと書かれていました。

非現実な産業医面談

しかしこの産業医との面談、産業医がいるところは私の支社からは遠い場所。

有給を取らなくてはいけない場所でした。

有給を取るというと理由を聞かれるのは明確ですし、産業医と話に行ったとしても、何が変わる?

産業医には上司を変える力はない。

ただただ非現実な産業医面談を推奨される結果で終わってしまいました。

休職中の会社とのやりとり

休職中の会社とのやりとりについて、私が経験したことをざっくりですが書いていきます。

もちろん、あくまで私の場合ですので会社のしくみが違うことや制度が違うことはよくあると思います。

また、今になって私の会社がすごく休職に入るのがスムーズだったのは、休職に入る人が多かったから‥だと今になっては思います。

月に1度の体調報告

会社からの引き継ぎに関する連絡は1つもありませんでした。

月に1度、体調報告の連絡が本社の人事部から届くのみです。

することは、送られてきた体調連絡のプリントと診断書を添えて本社へ送り返すのだけの簡単なものでした。

当初診断された診断書は3ヶ月の診断が必要であると記されていましたが、実際には3ヶ月と書かれていても1ヶ月毎の診断が必要でした。

つまり、月に1回は病院へ行かなければなりませんでした。

貰えるお金、払うお金

休職してしまうと、無給になることに対して心配になる方も多いのではないでしょうか。

休職中でも、貰えるお金と払わなければならないお金があります。

私のDMでも無給になることが心配なので休みたいのに休職に踏み出せないというメッセージも多く頂いてきました。

そこで、今回は休職中のお金について、話していこうと思います。

傷病手当金とその金額について

会社の制度も三者三様だと思いますが、多くの会社では傷病手当金が貰えると思います。

もしかしたら、入社半年以内での休職ではもらえないという場合もあるかもしれません。

私が休職に入ったその1ヶ月後ぐらいに、傷病手当金の案内が届きました。

この傷病手当金に記されていた手続きをして、送り返したその数ヶ月後。

実際に傷病手当金としてお金が入ったのはなんと3ヶ月もあとでした。

「新卒入社した会社を半年でうつ病、休職、退職した話④」で話しした同期も、傷病手当金が下りる遅さに驚いていました。

金額はおおよそ1月分のお給料の3分の2程度だったと記憶しています。

私は、正直なところ、意外ともらえるんだと驚きました。

ちなみに、心療内科や精神科のカウンセリングに関しては、基本的に医療控除の対象とはならないので、意外と飛んでいくお金が多いのも事実です。

社会保険料・健康保険料は毎月支払わなければならない

休職をしていても払わなければならないお金があります。

それは、社会保険料・健康保険料、そして絶対に必須なのが、心療内科、精神科の受診費用。

社会保険料・健康保険料は合わせて月3万円ほどでした。

これを毎月決まった期日までに振り込む。

ここの振込先が、会社の名前だったこと、月に1回本当に心苦しいイベントでした。

私の会社はCMもたくさん流していたのでそれをみる度に私はなにをやっているんだろう、と思ってばかりでした。

退職を決意した理由

傷病手当金を貰いながら休職する上で、これからについて考えることはとても多かったです。

休職に入ってからは、復職or退職の選択が可能です。

復職も考えましたが、私は結果的に退職をしました。

とても入りたかった憧れの会社を半年で辞めてしまうなんてという後悔と自分への失望で胸が締め付けられるような思いになりましたが、もうここでは続けられない。

そう強く思いました。

ここからは自分の意志を再確認するために、退職に至った理由を書いていきます。

復職しようと会社の風潮や環境は変わらない

私1人が抜け、私1人が戻る。

私の周りの環境は多少は変わろうとも、会社全体のあり方が変わる影響力はもちろんありません。

休職者がゴロゴロ出ていると話題になろうと、大手企業だったのでいくらでも人は入ってきていました。

もちろん中途入社した人が、数ヶ月で辞めてしまうこともしばしば。

そのような風潮は簡単には変わらないと思いました。

数字を追うために発破をかける。

中年の人が全然いない会社でした。

会社の平均年齢が若いことはとても魅力的だと当初は思っていましたが、あまりの過酷な環境についていけず辞める人が多いだけだったのです。

休職をせずに辞めていく同期

また、この時私と私の同期などとは違い、入社1年未満だけど、転職をして会社を辞める。

とりあえず会社を辞めてから次のことを考える、という同期が続出していました。

周りの人が辞めているから私も辞めるというのは違うともいますが、入社3年以内に辞める人の退職理由はポジティブなものはほとんどないと思います。

そう言う面を見てもこの会社はやっぱり辞める人が多いんだ。と再認識させられました。

人を変えるより自分を変える方が簡単

私のとても苦手だった完璧主義の上司。

「またあの人と一緒に仕事をすること」に耐えられませんでした。

人を変えるより自分を変える方が簡単。本当にその通りだと思います。

部署移動・エリア移動など提示できる選択肢はありましたが、90%が営業職のこの会社では部署が変われどエリアが変われど、仕事の内容はあまり変わらないのは明確です。

また、オフィスに戻るとほかの人の怒号が飛び交うオフィス。

そのような環境にまた戻ろうとは到底思えませんでした。

自分の身を置く環境を変える決意

しかしながら、やっぱり入社半年で休職もした後で辞めるなんて、後がない。

そう考える自分もいました。

現実的に考えて、大学卒業後ほとんどの人は3年以降も難なく働き続けるのに、たったの半年で退職なんて‥と思ってばかりだった私ですが、戻ることだけはやはり考えられませんでした。

どれだけ多くの友人に相談をしても、ゼミの先生に相談をしても結局は決めるのは自分です。

自分の身を置く環境を決めるのは他でもない自分だと思い退職を決意しました。

初めての退職届

退職を決めてから、久しぶりに上司に連絡をしました。

上司はあっさりとしていて、「退職日はいつにしますか?退職届のテンプレートが送られてくると思うので提出してください。」という内容でした。

入社半年でうつ病と診断され、気付いたら休職、休職したのち5ヶ月で退職という結論を出しました。

まさかこんな風になるとは微塵も思っていなかったです。

自分にとって何が大切で何を優先したいのか。

たくさん考えてワクワクして入社を決めた運命の1社なのに、社会人になってからは困ってばかりでした。

でもこれからも社会人として生きていかなくてはなりません。

人生学生か社会人。社会人としてかっこいい人になりたい。

そう思っただけなのに、その時の私にそんな覇気はひとつもありませんでした。