新卒入社をした会社を半年で辞めました。
そう聞くと根性がないんじゃないの?忍耐力がなさすぎるんじゃないの?そう思う人も多いと思います。かつての私もずっとそう思っていました。
私は新卒入社した会社を半年で辞めて、転職をしました。
どうして周りの人ができていることを私はできないんだろう?そう思って自己嫌悪ばかりでしたが、否が応でも転職して新しい仕事に就きました。
そんな私が前職である広告の営業から、メーカーの広報に入って変化したことを書いていこうと思います。
広告営業からメーカー広報へ転職
新卒入社して入った会社は広告を取り扱う会社で、社員の90%が営業職の超営業会社でした。
そんな営業会社でしたので、ゴリゴリのザ・営業マンのような人もいっぱい。
ハマる人にはハマる会社だったと思います。
しかし、私はそのような環境には合わず、入社2ヶ月後の6月には転職サイトに登録、半年で休職し、そののち退職しました。
紆余曲折あった転職活動をして新卒の会社に入って1年もしない内に2社目を経験することに。
まさか自分でもこうなるとは1ミリも思っていませんでした。
転職して変化したこと
1社目で私はとにかくスピードを求められる会社や圧倒的に成果主義すぎる会社は合っていないと思いました。
1つのことをきちんと正確にやりたい。
そんな思いが芽生え、営業はもうしたくないという気持ちも相まり、広報という職種に就くことになりました。
広報も営業的な要素が割と高い仕事だと思いますが、1社目の広告代理店に比べるととても仕事のしやすい環境でした。
オフィスに怒号が鳴り響くこともなく、詰められる声も聞こえません。
ピリピリしていない社内は私にとってとても居心地の良い場所でした。そんな私が転職して変化したことをご紹介します。
働きやすい労働環境を手に入れた
私にとって一番重視していたのが、「働きやすい労働環境」でした。
私の中の働きやすいというのは、オフィス環境のことです。
もちろん福利厚生なども大切ですがオフィスの環境が悪いと仕事に集中できないですし、何よりまわりの環境に影響されやすいので、誰かが怒られているような状況はとても苦手でした。
1社目の広告代理店に比べると、びっくりするほど落ち着いている社内は、私にとって最高に仕事のしやすい空間でした。
好きなことをできる余力がある
転職をしてからやりたいことが見えてきました。
広告代理店にいた頃は、土日は体力回復しかできず重たい体を動かしてどこかへ行くなんてこともめっきり減ってしまいました。
転職してからは、ほとんど定時で帰れるという社風もあり、帰宅してからジムへ行ったり、好きな本を読んだりと前向きにリラックスできる時間がたくさん増えました。
やりたいと思ったことを仕事を理由にせずにできる、これほど嬉しいことは私にはありませんでした。
前向きに勉強ができる
何事も前向きになったので、自己研鑽にも励めるようになりました。
強制的にさせられる勉強は、「やらなきゃ」という気持ちが勝るもののなかなか手をつけられず、持ち帰った仕事を終わらせられないまま月曜日を迎えるなんてことも多くありました。
テレビで自社のCMが流れるたびに吐きそうになる毎日。
転職してからは、なんとなく仕事で役に立ちそうな情報があると、前向きに仕事に役に立ちそう!と自ら調べることもできるようになりました。
私にとってこの感情の変化にとても驚きました。
働きやすい会社だからこそ、自発的に勉強の意欲が湧く。とても良い効果だと思いました。
初めて仕事対して楽しいと思う
仕事に対して楽しいと思う。やらされ感は良くないよと言われつつも、広告代理店は「やらされ感」しかありませんでした。
というのも、1回のアポではできるだけ多くの商材を提案して、上に報告をするたびにあれもしろこれもしろと言われてきました。
これからやらされ感をなくせという方が難しい話です。
自ら最善の方法を提案したり、上司と話し合いの場を持てることは、とても新鮮でした。
初めて仕事に対して楽しいという感情を持ったのも、転職してからです。
仕事を楽しいという人の気が知れなかったというのが事実ですが、苦しくない仕事ができるだけでも私にとってはとても良いことでした。
メリハリのついた生活を送れる
以上のことが叶うとメリハリのついた生活を送ることができるようになりました。
定時に帰れることが全てではありませんが、社内にいる間ひたすら苦痛な時間を送る心配もありません。
金曜日になった嬉しさもなく、月曜日を迎える恐怖に怯え、まともに休めなかった前職の休日のことを考えると、仕事後や休日に仕事のせいで気持ちを持ってかれる心配もいつの間にかなくなりました。
入社半年で退職したけれど
入社半年でうつ病になってしまった当時は、人生の終わり、周りの人が当たり前にできていることがどうして自分にはできないのだろうと自分を責めてばかりでした。
休職中は気を病むこともたくさんありましたが、総じてその時の自分には必要な時間だったと今になっては思います。
広告代理店にいたときに、遅かれ早かれここは辞めるだろうと思ったのも事実です。
新しい環境に踏み込む葛藤も、もっとひどい会社だったらどうしようという思いもたくさんありました。
思っていたより怖くなかった
第二新卒や早期離職と言われる期間も3年と言われています。
私は3年どころか半年で仕事を辞めてしまいました。ただでさえと短いと言われている3年よりさらに短い半年。自分を雇ってくれる会社や認めてくれる人はいないだろうなとたくさん感じていました。
エージェントや転職サイトを見てもなかなか見る気になれず、社会人経験1年以上と書いてある募集要項をみては、少なくとも1年はここ(広告代理店)で働かなきゃいけないの!?と絶望し、肩を落とす日々。
しかし、面接を受けていると思ったより風当たりは強くなく、第二新卒として転職することの強みさえ見えてくるようになりました。
その頃、よくTwitterで会社に行きたくない辞めたいと呟いてばかりだったとき。
数人から、DMや質問箱で「そんなんなら辞めちゃえば良くないですか?」といただいていました。
そう言ってきた人の気持ちが今なら少しわかる気がします。思っていたより怖くなかったというのが本音です。
転職してよかったというのも結果論だと思いますが、そこに踏み出す勇気をもっと評価すれば良いのになと今更ですが言えるのです。