仕事ができないHSPにとって「仕事だから」は魔法の言葉だと思う

マインド

単刀直入に、私は仕事ができないHSPです。

新卒で入社した会社は、入社5ヶ月でうつ病と診断され休職。

転職しましたが、社会人3年目になっても今だに色々気になって上手に動くことができません。

HSPだからできない、とは言いたくありませんが、上手に動けないものは上手に動けません。

そんな私がよんだとある本に、「仕事だから」は目的を失うから良くない、と書かれていました。

実はこの「仕事だから」という言葉に結構救われていると最近思っていたばかりでした。

そんな仕事ができないHSPにとって「仕事だから」は魔法の言葉だと思う話です。

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仕事ができないHSPの話

毎日、なんとかなんとか仕事をしています。

資料作成や企画書作成など、クリエイティブな仕事は「好き」ですが「本当にこれでいいの?」「時間ばっかりかけちゃって‥」など余計なことが頭をよぎり、本当に時間がかかります。

これは新卒で入社した会社のときからそうでした。

個人的には完成したと思っていても半角全角が大丈夫か、デザインは派手すぎないか、地味すぎないか。

言い回しはおかしくないか、など気になることはたくさん出てきて、挙句の果てには「ありえない」で突き返されるんじゃないか‥そんな不安がよぎりました。

どう思われているかわからないから怖い

出した資料を「なにこれ?」と全否定されたり、「(こんな時間をかけてこのレベルか〜)」と思われるのが怖くて、つい時間がかかってしまうのです。

簡単な資料作成や自分が納得するまで終わりの見えないプレゼンの練習など、何から何まで時間がかかる社会人でした。

時間がかかる原因はただ一つ。

「これが他者からみて納得できるものかどうなのか」がわからなかったからです。

ようはとても完璧主義でした。完璧なんて最初からできるわけがない。

頭では分かっていましたが心がそれを制御して完成度80%で提出、などできたものじゃありませんでした。

完成度80%で提出ができる社会人のカギ、みたいなのよく書いてあるよね〜、、、。

手を抜けない

ある程度、これをしてこれをやってなど道筋が見えてくれば私も喜んで動くことができました。

しかし、手を抜けません。人を頼ろうとしても、思ったより低い完成度なら自分がやる方がマシだと思ってしまいますし、何より快く引き受けてくれたつもりでも本当はイヤイヤやっているんじゃないか、など余計なことが頭を抜けず、何事に置いても手を抜けない性格でした。

そんなことにプラスして、新卒入社の人が仕事の優先順位を決めれるわけがありません。

これは手を抜いて良い・これは手を抜けない、などわからないまますべてに力を入れて仕事をしていました。

転職しても仕事ができないHSP

そんなふうに会社を続けていたら、寝る時間もなく、休日返上で働く日々になりました。

その生活も長く続くわけはなく、新卒で入社した会社をおよそ半年で休職に入り、その後は復職しないまま転職しました。

新卒で入社した会社は営業職だったため、数字のノルマ・スピード感を求められる仕事・大量のテレアポ、など大学時代の就活では分からなかった欠点が本当にたくさん見えてきました。

「他責はダメ」と言い聞かせた結果

私の上司の口癖は「他責ではなく自責」という言葉でした。

もちろん仕事をする上で、社会人として大切な言葉だと思います。

当事者意識、すなわち自分がやっているという責任感がなければ、本当にクライアントが必要としている提案や訴求している点は見えてこない。その考えは理解できました。

何をしても自責。とりあえず自責。自分の考えで仕事をしなくちゃいけない。

自分の考え‥自分の考えはこれでいいの?とまた振り出しに戻ってしまい、この上司の口癖も相まって、時間がかかるのでした。

本当に仕事においての完璧主義が直せません。

完成度80%でまずは提出する、が心底できない新卒でした。

「仕事だからする」はダメ?

そんな仕事ができないHSPの私を救ってくれた言葉があります。

それはなんでも枕詞として「仕事だからする」とつけるところです。

「仕事だからする」。見る人から見れば他責そのものでしょう。

私のよくないところとして、提出した資料や自分のやり方を否定されると、「その会社にいる私」が怒られているのではなく、「私自身が怒られている」と感じていました。

それは強すぎる当事者意識だと私は思います。当事者意識が強すぎて、私がちゃんとしたものを作らなきゃ、私が完璧なものを作らなきゃ、と思うが故に「本当にこれでいいの?」「本当は全然できていないんじゃないか‥」と自分で自分に負荷をかけている状態でした。

強すぎる当事者意識から離れる

私は、自分が当事者意識がまるでない人だと思っていました。

当事者意識がないから、本当に親身になっている提案ができていない・いつまで経っても自信のある企画書が出来上がらない。

そう思っていましたが、枕詞に「仕事だから」をつけることで、「仕事だから、早くやらなきゃ」「仕事だから、これで私のクビが飛ぶことはない」と少し安心できるようになりました。

「仕事だから」を使うことで心がスッと軽くなっていきました。

HSPにとって「仕事だから」は魔法の言葉

スピード感がない、自信がない、という私が仕事ができないと思う原因を、「仕事だから」は少しだけ払拭してくれます。

私にとって「仕事だから」は魔法の言葉で、企画書に提出に迷うときや、プレゼン資料を作成している合間の「本当にこれでいいの?」と思ったとき、ちょっと考えて「仕事だからいっか」と自分を納得させることができます。

成功体験を積み重ねることが自信をつけるコツならば、何かしらのフィードバックが返ってくることが良いことだし、私が思っている「ありえない」「これはない」のような冷たい言葉が返ってきたこともよくよく考えるとないような気がします。

それでも、怖いのは事実だし、サラッと冷たいことを言われるかも、という恐怖はありますが、「仕事だから」私はしているのです。