私は新卒で入社した会社をたったの半年でうつ病と診断され、休職しました。
休職期間も終盤に差し掛かった頃に転職活動を行い、営業から広報へ転職しました。
新卒入社してたったの半年で転職を決意したので、同級生はおろか周りに転職経験者などひとりもいませんでした。
第二新卒として再び就職市場に出た私はどういう順番で活動すれば良いかわからず、迷いまくったことを覚えています。
今回は第二新卒が直接応募か転職サイトや転職エージェントを用いた転職、どちらが良いのかについて体感したことをお話しします。
第二新卒は直接応募が有利だと思っていた
私はずっと第二新卒は直接応募が有利だと思っていました。
転職サイトに掲載されている企業のほとんどは自社HPにも採用情報があって、さらには応募はこちらから!などのタブや案内があるものです。
転職サイトや転職エージェントに掲載するためには、掲載料金がかかるため基本的には低コストで採用を行える自社HPからの応募が勝手に有利になると考えていました。
また、実際にエージェント経由した採用だと、かなり多額のお金を企業はエージェント会社に払わなければならない噂も聞いたことがありました。
「正直、お金を払ってまで採用したいと思う人材じゃない‥」という自負もあり、直接応募が有利だと考えていました。
第二新卒が企業に直接応募した話
上記の私の理念に基づき、いくつかの企業には直接応募で採用連絡をしました。
その頃Twitterで見つけた新卒入社後すぐに転職を考えている仲間たちをみていても、応募方法は見事に別れており、錯綜していました。
何がベストな方法なのかわからない。
先輩たちの転職記事を読んでいても、転職サイトだったり、エージェント、ハローワークなどさまざまな手段で応募をしていました。
直接応募した企業のエピソード
直接応募した企業は、大きな企業〜小さな企業までたくさんありました。
小さな企業の場合は応募しても返事が返ってこないことも少なくはありませんでした。
会社そのものの問い合わせ部門や採用部門が兼任で機能していないのか、はたまた私のメッセージが届いていないのかは分かりませんが、「私の問い合わせの内容だけで落とされた」場合もあるかな?と心配し、改めて連絡をするのは気が引けました。
そのため、直接応募をした企業から返事が返ってこなかった場合はそのままその企業のことは諦めていました。
直接応募した面接で自己PRができなかった
その一方で直接応募した会社に書類通過して、面接に行く機会をもらった企業もありました。
第二新卒で転職するということに引け目を感じていた私は、個人的に面接でこういうことを聞かれるだろうと予測して、自分なりに入念に準備をしたつもりでした。
ですが、企業には私の前情報が履歴書と職務経歴書しかなく企業にとって私の前情報がまったくありません。
インターネットでうっすらと予測された質問ばかりを網羅していたので、場面でカバーできなかった部分もあり、自分の言いたいことが全然伝えられず、良い面接とは言えませんでした。
直接応募で準備不足が見抜かれる
当時は、エージェントや転職サイトを用いて転職をしていましたが、この時受けた企業は面接そのものが転職活動を始めてから最初の方の面接でした。
その会社は第二新卒に寛容な企業なのか、そもそもどういった心意気を持った企業なのか。
私はそこが分かっていませんでした。
もちろん、もっとたくさん企業研究をして自己分析をして「自分の何とマッチするのか」をきちんと自分で把握しておけば、直接応募でもすんなりと面接に通ることができたのかもしれません。
それでも直接応募したことで、「その企業にすごく興味を持っている」というイメージを与えられたので一概に悪いとは言えないのが体感です。
エージェントや転職サイトは前情報を伝えてくれる
準備不足が見抜かれたのも、私が直接応募で前情報が少なく、面接でいろんな質問に対し、たじろいでしまっていたからでした。
その後、転職サイトや転職エージェントを通して転職活動を行っていきました。
驚いたのがその前情報の多さです。
特に転職エージェントは、きちんと自分が登録した前情報が企業に伝えられているため、そんなに詰められたと思う面接はありませんでした。
転職エージェントを挟んでいると言うこともあり、面接官もあまり厳しく詰めることができないのでしょうか。
そんな感じがしました。
また、エージェントが面接前に「受ける企業は、どんな人を欲しがっているのか・過去にどんな人が受かっているのか」を伝えてくれるため、どんな質問が来る?と臆することなく、自然な状態で面接を受けることができました。
エージェントが魅力を伝えてくれる
自分で自分の良いところを言う・自分で褒める、ということは(特に)日本人は苦手だと思っています。
私も新卒入社半年で辞めた私に良いところなんて‥とネガティブな気持ちにばかりなっていて自己PRや長所など全く上手に伝えられないことが多かったです。
しかし、エージェントに登録し面談重ねることで、自分の良いところをたくさん指摘され「長所は人に見つけてもらう」ってとても大切なんだな、とシミジミと感じていました。
就活の時もよく長所を言い合っていたな〜と浸りながら、面接対策を行なっていきました。
また、私のネガティブすぎる休職理由(パワハラ上司・労働環境・異動不可etc)を言い換えては、なんかいい感じ!と思えるような内容に変わっていくのでした。
また、休職中の私には「人と話す」と言うことがとても大切で、1つ1つの面談が息抜きになっていたりもしました。
手厚い面接練習
自分でスクリプトを作って壁と面接練習をしていても緊張感がまったくありません。
何件かエージェントを利用しましたが、特にすごいと思ったのがリクルートエージェントが運営する就職Shopの面接練習でした。
希望することで本番の面接前に「面接官役」の人から電話がかかってきて、結果をフィードバックしてくれるのです。
こんなことまでしてくれるの!?と思ったのが第一印象でした。
しかしながら、普段のエージェントとは違う緊張感のある面接練習は本番の緊張感を和らげてくれるのでした。
もちろん、面接が立て込んでいる時や忙しい時は簡単にキャンセルでき、無理強いはをさせられないところも印象に残っています。
若手の就職支援【就職Shop】聞きにくいことを聞いてくれる
前職がほぼ休日返上で残業たっぷりの仕事だったので、お休み面に加え給料の詳細、仕事そのものの詳しい業務内容など、実際働くとなると気になるところはたくさんありました。
その魂胆はもう同じ思いを2度としたくない。そんな思いでした。
でも面接官を目の前にするとそのようなことは聞ける余地はありません。
その上第二新卒で引け目を感じる面接では、余計に聞きにくい。
そんなこともエージェントは代わりになって聞いてくれました。
・有給はちゃんと取れるのか
・給料はリアルに1年目だとどれぐらいになるのか
・女性は制服着用など変なルールはないか
など、細かいことから大きなことまでなんでも聞いていました。
「聞きにくいことを聞いてくれる」第二新卒にとってぴったりなのは直接応募よりもエージェントでは?と次第に思うようになりました。
第二新卒で直接応募は有利?
第二新卒で今転職活動をしている方は、転職エージェントでいろいろな情報をたっぷり入手しつつ、それでいて取り扱いのない企業は直接応募で応募するのが1番の最適解だと感じています。
もちろん、企業の前情報をお互いに知ることができないのは、直接応募の欠点だと思いますがそれでも「直接企業サイトを見て応募してくれた」というポイントは結構高いものだと我ながら感じています。
在職中の転職活動などで時間がなかなか取れないという方は、エージェントの細かな情報網と巧みな言葉選びに頼って‥良いとこどりの転職がおすすめです。