私は新卒で入社した人材広告会社をたったの半年でうつ病と診断されフェードアウト。
さらに半年の休職期間を経て転職しました。
新卒で入社した会社での職種は営業。し
かし、転職時には「営業だけは嫌だ!」だと営業そのものがトラウマになっていました。
しかし、エージェントからおすすめされる求人は営業職ばかり‥ルートや新規営業、営業のスタイルはどうでもよく、とにかく営業が嫌だったのです。
そんな中で転職し、今は未経験で広報の仕事をしています。そんな私の転職の話です。
もう営業はやりたくない!
大学に在籍していたときの就職活動は多くの企業で「営業職」での内定をもらっていました。
インターンシップでもいくつかの仕事を体験しましたが、営業こそ花形で、楽しい仕事だという印象が強かったです。
コミュニケーションを取ることが苦痛でなく、人見知りでなかったこともあり、自分は営業に向いている。
本心からそう思っていました。
しかし、自分がいざ営業として働いてみると、ノルマや上司からの半端ないプレッシャー、コミュニケーションは取れるけど交渉やお願いがものすごく苦手なこと、決断を迫る商談中に空白になるあの謎の間、上司が隣にいると全然話せなくなってしまう自分にどんどん気がつきました。
テレアポの電話も嫌いで嫌いで苦手でした。
そんな状況の中で仕事をするのはとても苦痛で仕方がありませんでした。
あってないような昼休みには、会社のソファで横になることしかできず、初めて転職サイトに登録したのは入社してたった2ヶ月後の6月。
こんなことから、もう営業の仕事はしたくない。
ルートや新規に限らず嫌。そんな思いがずっとありました。
やっぱり営業が向いている?
改めて考えてみても、研究・開発、エンジニアや完全にバックオフィスの事務よりは、外に出て人と関わりを持つ営業という職業はやっぱり自分に向いていると思いました。
どうにかこうにか、この自分の性格にぴったりな言葉がないか。
休職中にはじめてHSS型HSPという言葉を知り、調べました。
するとそれがまるで自分に当たっている。
今までのことも全て辻褄が合いました。
HSS型HSPは外交的なので、愛想や人当たりがとても良い、その反面でプレッシャーに敏感で、細かいところまで気になってしまうという性質があります。
私はこのHSS型HSPの良い面ばかりをみて営業という仕事を選んでいたのでした。
第二新卒エージェントに営業ばかりを進められる日々
新卒で入社してからたった2ヶ月早々で転職活動を始めました。
とはいえ、ここでいう転職活動は活動という活動はまったくできず、日々の忙しさだけで食欲もなく、人間らしい生活をしていたともいえません。
休職期間に入り、やっと余裕ができたところで転職活動を再スタートさせました。
右も左も分からない状態で転職サイトやエージェントに登録。
あっという間にすべてのweb広告が転職関連のものに変わりました。
しかしながら、転職エージェントには営業を進められることが多いのが現実。
わかってはいましたが、新卒を数ヶ月で仕事を辞めたいと思っており、かつスキルや業種の経験もないことから、仕方はありません。
しかし、どうしても営業をする気にはなりませんでした。
営業→広報への業種転換
結果的に転職活動を経て、営業から広報へ業種転換で転職しました。
エージェントから言われた「売って終わりという先の見えない営業スタイルより、近くにいる人を長期的な目でサポートしてあげることが好きなのでは?」という助言がコミュニケーションのあり方を考えるきっかけになりました。
コミュニケーションが得意といえど、営業の最前線にいる人海戦術のような状況と、自分がきちんと理解していることや知識を周りに丁寧に・時間をかけて伝える状況。
「コミュニケーション」と一括りにされますが、もっともっと細分化していくと自分が何ができて何ができない、何が好きで、何が苦手なのかがわかるようになりました。
少しでも業務において重複する部分を見つける
今の会社での広報部の立ち位置は、私が入社した時点で立ち上がり2年目。
まだまだ発展途上での入社でした。
そんなこともありいろんな人を受け入れたいことや、新卒で入社した会社が人材広告といえど「広告」を扱っていたこともありで、採用に携わる広報を取り扱う人が欲しいという意味での入社でした。
知識や経験を多く持っていたわけではありませんでしたが、広告と広報という少し被っている部分を武器に、転職を進めることができたと思っています。
(広報をしている今は、広告と広報の違いは大きすぎるほど痛感していますがね‥)
異業種でも転職したい意志を明確にする
公務員から民間企業に転職することにも通じますが、異業種に転職したいのであればとにかく早い方が良いと私は思います。
私は第二新卒の期間中に転職しましたが、3年目になって異業種に転職するのは本当に大変だと聞きます。
他業種として入ってみたらとりあえず営業に回された、という仕事もよく聞く話です。
異業種に転職するのであれば「なぜもっと早く気づかなかった?」とそれはそれで言われてしまうと思います。
私は営業という仕事にとにかく向いていなさを感じ、今後ルート営業であろうと新規営業であろうと、自分にはできない仕事だろうということを感じました。
もしかしたら、「向いていたかも」や「長く続けていれば」などのたらればはありますが、それでも今の広報という仕事の方が私に向いていて、楽しさを感じられていると思います。
社会人3年目、広報2年目として
今は社会人も3年目になり、広報としては2年目になりました。
プレスリリースを書いたり、取材原稿を書いたりと、話すことより書くことの方が多くなりました。
お話しすることもありますが、相手は取引先ではなくメディアや新聞社の人。
立場が変われば態度も変わります。
厳しく詰問してくる人や、必要としていないことを前提として話す人との関わりが、営業と比べぐっと減りました。
何かを書いて伝えるときも、一旦自分の中で考えることができますし、なにより営業でとにかく苦痛だった、誰も喋らない無言の時間や駆け引きの営業電話を体感しなくて良いところがとても嬉しいです。
転職の先駆けをしただけ
当時は周りには転職経験者など誰1人としておらず、まだ研修をしている人さえいました。
そんな中で休職をし、転職をするなど、どうして周りの人が当たり前にできることが私はできないんだろうと思ってばかりでした。
しかし、私が転職を終えた頃、同い年に大学を卒業した人たちがどんどん転職したり、新しい道に歩み出したのです。
自分はあくまで転職の先駆けをしただけ。
今となっては、転職活動を始めることそのものは何も怖いことではなかったのだなと改めて感じます。
未経験異業種の転職も可能な第二新卒
私が経験したことから未経験異業種への転職は可能である思います。
仕事の業務が「何も役に立たない」ということはほとんどありませんし、ジョブローテーションでやりたい仕事も3年で異動。
何のプロフェッショナルにもなれない(会社のプロフェッショナルにはなれる)という職場で働いている人からの嘆きもよく聞こえます。
ポテンシャルという点だけでは、第二新卒はとても強いです。
是非、未経験かつ異業種に転職したいと思っている方は参考にしてみてください。