【新卒入社半年で休職】罪悪感の呪縛から解放された話

早期離職

今回は、休職の過ごし方や至るまでの過程ではなく、休職中の罪悪感にフォーカスを当てて振り返ってみたいと思います。

休職に入った時は、先輩や上司、親、そして過去の自分への罪悪感でいっぱいでした。

新卒半年で転職を決意し、その頃は周りに誰1人として転職を希望している人はいませんでした。

「仕事めんどくさい」「大変だ〜」と言いながらもちゃんとみんなは働けているのです。

この中でどうして自分だけが休んでしまうほど辛いのだろう、他の人はちゃんと働けているのに、などの自分を責める気持ちばかりでした。

そんな罪悪感との向き合い方についての話です。

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休職中の罪悪感が消えない

新卒で入社した会社は、一人当たりの仕事量がとてつもなく多い会社でした。

多いといえど営業職なので「多ければ多いほど褒められる」そんな風潮もどこかでありました。

そんな場所で休職に入ったので、私の持っていた仕事量もとてつもなく多いものでした。

しかし当たり前に先輩や上司の方が仕事をたくさん抱えている。

ただでさえ忙しい職場でいきなり人1人がいなくなることがどれだけ大変なことか。簡単に想像がつきました。

会社、親、自分への罪悪感

先輩や上司の果てしない仕事量を考えると、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

自ら病院に連絡し精神科を受診したのにこう思うのは少しおかしいけれど、会社とやりとりをするたびに言われもない罪悪感におそわれました。

罪悪感の方面には、親や自分も含んでいて、周りには当たり前にできていることが自分にはできていないと思っては落ち込み、思っては落ち込み、を繰り返していました。

入社する会社が決まって、とても喜んでいた過去の自分にも申し訳なさでいっぱいの毎日でした。

会社とのやりとりで罪悪感が増す

私の会社では月に1度、診断書や病状の説明をしなければいけませんでした。

人事課や厚生課の人と話す機会もありましたが、その度にこの人は同じ会社で働いているのにどうして私は‥という気分になりました。

私は直属の上司が原因でうつ病(それ以外にも仕事量云々がありますが)になったと思っているので、その上司のことを思い出さずにはいられませんでした。

会社とのやりとりで罪悪感が増し、でもすぐには復職できる気持ちではない、の間に揺れ動くのでした。

休職中の罪悪感と向き合う方法

休職中とはいえ、体は休めても心が休まらなければ意味はありません。

その上、休職の罪悪感ばかりが増えていては、うつ病も快方には向かわないと思います。

とはいえ戦うのがむずかしい!!ふとした瞬間に色々思い出しては、うわ〜〜!!!!とこの先を考えて頭を抱える。

休職に入りたての頃は、ずっとこんな感じで過ごしていました。

しかし、何よりもまずはそんな自分の捉え・考え方を変えなければならない。

この部分を抜かして、焦って自己研鑽やスキル習得に向けて行動しても、復職だろうと転職だろうと同じことになる。

私のすべきことは、自己研鑽やスキル習得ではなく、自分の考え方の癖や捉え方を理解していくことだと思いました。

休む自分を認める

事実以外の何でもありませんが、まずは休む、そして休んでいる自分を認めることが大切だと思います。

休む自分を認めると言うのも難しいですが、スケジュールに休むという予定が組み込まれているようなイメージと言われたのが心に残っています。

精神科の先生にも、「休むことが今のあなたの仕事です」と言われ、「何もしないことをするのです。」とむずかしいことを言われました。

お医者さんに休めと言われている。

何もしないことが今は必要なのだ、とまずは自分に言い聞かせました。

この手段を取れたって結構すごいこと?

そもそも、うつ病と診断されて休職に至るまで、「有給を使いたい」の一言さえ上司に言えなかった私が今、自分の選択で休職という手段を取っている。

この事実、少し前の自分と比べたら結構すごいことじゃない?と自分を認めることができるようになりました。

自分のキャパではありますが、自分の限界以上に頑張りすぎていたのです。

きっとこの記事を読んでいる方は「休職しちゃったけど、なんとかしなくちゃ」や「休みたいけど休めない」など、真面目な一面を持っている方だと思います。

しかし、今は自分自身を守るための手段が自分で選べて、取れている。

まずはそれを褒めてみても良いのでは?とものすごく!思います。

罪悪感をバネにし、自分の限界を知る

罪悪感といってこれからのことばかりを考えるのではなく、自分の限界を知ったことに対して感謝すべきぐらいだと言い聞かせていました。

休職に入ってこれからや今までのことを考える時、何が原因だったかを考えることができると思います。

それも、自分を責める形で追求するのではなく「これが苦手だったなあ」「こういう状況が嫌だったな〜」と半ば振り返りのようにすることをおすすめします。

私は社会人になって初めて、これが苦手・こんな状況が嫌ということを顕著に感じ始めました。

この自分の環境や活動に対しての振り返りは、後の転職活動、そして今の仕事でも役に立っています。

罪悪感を紛らわせるとは少し違うかもしれませんが、「やっぱり自分にはこの環境・この状況があっていない」ことを腹落ちするまで理解すると、罪悪感は薄れてくると思います。

他責と言われそうですが、外部の環境や状況は1人で変えられるものではありません。

罪悪感の呪縛を生かす

自分にとって「できない・むずかしい」理由があり、休職していることを自分の中で正当化できれば、休職に対する罪悪感は減らせると思っています。

上司や先輩に迷惑をかけているのではないか。

私は先輩や上司がとても苦手で仲が良いとは言えなかったので、そんなに「ごめんなさい」の気持ちでいっぱいだったわけではありませんが、それでも私が休んでいることは、私の分の対応も対応してもらっているんだよね、という気持ちはありました。

結果的に、休職中にこの(新卒で入社した会社のような)環境は私には合わず、遅かれ早かれ辞めるだろうという結論を出しました。

そこからは、自分が何が苦手でどんな環境、状況に嫌だと思うのかがわかるようになり、今ではとても穏やかに過ごせています。

自分の嫌いや苦手を知り、自分にとって嫌な状況に陥らないことで、自分が「得意・好き」ということも多く見えてきたような気がします。

自分の限界が分かったからこそ

良い意味で「自分の限界を知ることができた・自分の苦手なことを知ることができた」

これって、レアな話だと思いませんか?

それも病院のお医者さんから止められてしまうぐらいのもの。

その経験を生かして、休職後のこれからはどう対処していくか、未来にフォーカスして考えられると、罪悪感は少しは薄れるかもしれません。

私の経験が今こうやって多くの方に読まれていることも、当時の私は全く思っていませんでしたから。